近隣の飲食店やサービスなどを調べる際、多くのユーザーはGoogle検索だけでなくGoogleマップなども積極的に活用しています。Googleマップに掲載される情報を充実させれば、より多くの集客につなげることが可能です。
本記事ではGoogleマップで集客するための、Googleビジネスプロフィールの活用法について解説します。より多くの人に自社のGoogleマップの情報を見てもらうための、施策についても紹介していますのでぜひ参考にしてください。
Googleマップで集客する4つのメリット
Googleマップを活用した集客方法には、地域からの来店を促す上で、多くのメリットがあります。Googleマップ対策に取り組むべき理由にもなりうる、メリットの内容について解説します。
メリット１．見込み客へのアピールできる
Googleマップの店舗情報は、指名検索だけでなく「エリア＋○○」などと検索をした場合にも表示されます。少なくとも店舗やそのジャンルに興味を持っているユーザーであるため、見込み客となるのです。
Googleマップに掲載されることで、来店動機の高いユーザーの目につきやすくなり、その分見込み客へアピールする機会が増えます。また上位表示されれば、より多くのユーザーの目に留まるため、店舗へと足を運んでもらえる機会も増えるでしょう。
メリット２．低コストで集客できる
Googleマップに掲載される情報は、Googleビジネスプロフィールというサービスを利用しますが、このサービスは完全無料で利用可能です。
Googleビジネスプロフィールの更新や管理にもリソースをあまりかける必要がなく、人的コストも高くはありません。掲載料や広告費なども一切不要で店舗情報やキャンペーン情報などの発信もできるため、コストをかけずに集客できるのです。
メリット３．スマートフォンユーザーに訴求しやすい
Googleマップ上に表示される情報はスマートフォンユーザーと非常に親和性が高く、訴求しやすいつくりになっているのが特徴です。Googleマップの場合、アプリやGoogle検索結果のマップ上から店舗情報の閲覧や経路検索が行えます。さらに表示された店舗情報から、電話予約などがそのまま行えるなど、ユーザーに手間や負担をかけることなく集客へとつなげられるのです。
メリット４．レビューや口コミを集められる
Googleマップに掲載される店舗情報には、ユーザー自身で口コミを投稿できるようになっており、工夫次第でユーザーのレビューや口コミを集めることが可能です。店舗の公式ホームページなどへ口コミを寄せるのはハードルが高いと感じても、Googleのレビューであれば気軽に投稿できるというユーザーも少なくありません。
多くのユーザーは店舗へ足を運ぶ前に、この口コミをチェックします。第三者から良いレビューが投稿されれば、ユーザーの来店率を高めることにもつながります。
Googleマップで集客する方法
Googleマップで集客を促すためには、Googleマップに表示される店舗情報を充実させることがポイントです。Googleビジネスプロフィールに登録すれば、必要な情報はもちろん、店舗の最新情報や写真情報、キャンペーン情報なども定期的に発信することが可能になります。
より多くのユーザーの目に触れるようにするためには、検索した際に上に表示されることも大切です。検索結果の上位3位までに表示されれば、Google検索での検索結果にも表示されるため、より多くのユーザーを集客できるようにもなります。
ローカル検索順位で上位表示させる施策は、MEO（Map Engine Optimization・マップエンジン最適化）対策と呼ばれています。MEO対策は適切な情報を発信することで、検索ユーザーがGoogleマップ上で目的地を見つけやすくなるよう最適化するための対策です。
Googleビジネスプロフィールとは？
MEO対策にはGoogleマップに登録されている情報を、最適な状態にすることが必要不可欠です。この情報はGoogleビジネスプロフィールから、編集や更新することができます。
Googleビジネスプロフィールとは、Googleが無料で提供しているビジネスオーナー向けの店舗情報管理サービスです。店舗情報や写真、営業時間や休日など、ユーザーが訪問する際に必要とする情報や、知っておくと嬉しい情報などを登録・発信できます。
Googleビジネスプロフィールで掲載できる情報
Googleビジネスプロフィールでは、以下のような情報を掲載できます。
・店名（社名）
・ビジネス名
・住所
・カテゴリ
・電話番号
・営業時間
・ウェブサイト
・外観写真
・商品
・メニュー
・メニューの写真
・店舗概要
・サービスオプション（店先受取可・宅配・テイクアウト・イートイン）
・特徴
・バリアフリー対応
・サービス（キッズメニュー・軽食など）
・サービスオプション（オンライン予約、言語サポートなど）
・バリアフリー
・客層
・プラン（要予約、紹介状の必要性など）
・食事の種類や形態（朝食・ディナー、カウンターで食事できるお店など）
・設備（無料Wi-Fiあり・トイレありのお店など）
・雰囲気（カジュアルなど）
・客層（家族向きなど）
・支払い決済手段
・質問と回答
など、さまざまな情報が掲載できます。
サービスや業種によって選択できる情報が異なる場合もありますが、基本的にはビジネスの内容に合わせて最適化されているため、必要な情報は十分にそろえることが可能です。
このほかにも口コミへの返信や、「最新情報を追加」から写真や文章などを投稿することもできます。
Googleビジネスプロフィールに登録する方法
すでに店舗情報がGoogleマップ上に掲載されている場合には、店舗情報にある「このビジネスのオーナーですか？」のリンクをクリックすれば登録ページへとすすみます。店舗が地図にない場合は、ビジネスプロフィールの作成ページにて登録を行い、ビジネス情報の登録を行いましょう。
なおGoogleビジネスプロフィールの情報は、管理者以外の一般ユーザーでも登録が可能です。しかし口コミの管理や投稿機能を活用するには、オーナー確認が必要となります。また情報の改ざんなどがあった場合には、オーナー確認をすませておくことで優先的に修正変更が可能です。「このビジネスのオーナーですか？」と表示される場合は、オーナー確認がすんでいない状況となりますので、適切な情報管理のためにもオーナー確認はすませておくことをおすすめします。
より詳しい登録方法などは、下記記事にて図解入りで説明しています。
MEO対策による上位表示でGoogleマップ集客を狙う戦略
Googleマップで上位表示を狙い、集客力を高めるためには、MEO対策がとても重要です。どのような情報を充実させればよいのか、具体的に解説します。
戦略１．店舗の情報を充実させる
MEOにおいては検索語句とビジネスプロフィールに登録されている情報の合致度合いや、関連性の高さが重視されます。ユーザーが店舗訪問を検討した際、最低限必要となる店舗情報などはしっかり登録しておくことが大切です。特に店舗の営業日時や定休日、連絡先となる電話番号やWebサイトなどの情報は欠かせません。
他にも営業形態や提供するサービスや商品、メニューなどの情報もあるとユーザーにとっても親切です。飲食店やショップなどの場合は、バリアフリー情報なども明確にしておくと、コンバージョンを高められる場合もあります。店舗へよく寄せられる質問などは、質問と回答に記載しておくとよいでしょう。
戦略２．常に最新情報に更新する
登録情報は、常に最新の状態に更新しておくことが大切です。正確かつ定期的な情報の更新やメンテナンスは情報の信頼性を高め、MEO対策の強化にもつながります。
特に営業日時や休業日、連絡先などは、ユーザーが真っ先に目にする内容です。変更があればすぐに修正するようにしましょう。また「その他」の項目も、Google側で入力欄の追加や変更がなされる場合もあります。記入できる項目があれば、情報を登録しておくとよいでしょう。
古くなったままの情報を掲載していれば、ユーザーの信頼を失うことにもなりかねません。情報が正しく掲載されているか、定期的に見直すフローを整えておくとよいでしょう。
戦略３．口コミを増やして返信は怠らない
店舗を利用してくれたユーザーには、積極的に口コミ投稿を呼びかけることも大切です。よい口コミが多い店舗は、そうではない店舗と比較してもコンバージョンが高くなる傾向にあります。店舗の情報やユーザーの感想が見込み客の目に触れることで、集客アップへとつながっているのです。
口コミが投稿されたらそのままにせず、丁寧に返信することも大切です。定型文の返信ではなく、コミュニケーションが取れるような内容で返信することで、リピート率を高めてくれるでしょう。
厳しい声に対しても誠実に返信することによって、投稿者だけでなくほかのユーザーの安心感にもつながります。
戦略４．写真や動画を投稿する
写真や動画などを積極的に投稿することも、MEOや集客促進に有効です。写真や動画は文章と比べて、情報が目に留まりやすい特性があります。特に動画は視覚や聴覚へ、リッチに情報を伝えることが可能です。
また写真や動画を利用することで、ユーザーにサービスを利用した際のイメージを伝えやすくなるためコンバージョン率も高まります。利用前と利用後のイメージのギャップが少なければ、ユーザーもネガティブな印象を抱きにくくなるため、店舗にとってよい口コミを寄せてもらいやすくもなるでしょう。
戦略５．投稿機能を活用する
投稿機能を利用したキャンペーン情報の発信なども、集客において非常に有効です。新着情報や最近の店舗の様子、クーポン情報など、より新しくタイムリーな情報を発信し続けていれば、ユーザーの興味を惹きつけることにもつながります。
こうした店舗や管理者の姿勢なども、集客を後押しするきっかけとなるのです。
「最新情報」「特典」「イベント」の3つの項目から、最適な項目を選択して投稿が可能です。写真などを効果的に活用し、ユーザーにアピールするとよいでしょう。投稿には申し込みや電話予約などのボタンを設置することもできます。コンバージョンを高める有効なツールにもなりますので、積極的な活用をおすすめします。
戦略６．パフォーマンスを検証する
Googleビジネスプロフィールでは、ビジネスプロフィールの表示数や閲覧数、ユーザーが起こしたアクションの数などを見ることができます。
MEO施策を進めながら、その推移や変化などもしっかりと検証することが大切です。
戦略広告を出す方法もある
Google広告との連携でローカル検索広告を出稿すれば、Googleマップの上位に表示させることもできます。
お金はかかりますが、ユーザーにマッチするサービスであればより効果的に集客へとつなげられます。またこの方法は即効性が高いため、一時的に店舗でキャンペーンを実施している場合などにも最適です。
ローカル検索広告はクリック課金制で、目安となるクリック単価は1クリックあたり50円から200円程度です。露出を高めることはビジネスや店舗の認知度を高めることにもつながるので、状況に応じて上手に活用するとよいでしょう。
Googleマップによる集客の成功事例
弊社エフェクチュアルでGoogleマップを活用した集客の成功事例をいくつか紹介します。
下記は、Googleビジネスプロフィールの運用効率化や一元管理が行えるMEOツール「ロケーションコネクト」を導入したユーザーの成功事例です。
成功事例１．飲食店（焼肉店）
焼き肉店を営む店舗では、それまで有料で利用していたポータルサイトより、Googleマップ経由での予約や訪問が目立つようになったことに可能性を感じ、Googleマップからの集客増加に力を入れることに。
運用後はテイクアウトやデリバリーに販路を拡大したことで、顧客単価をアップすることに成功。コメント付き口コミ数が12％増加、間接検索数が前年同月比で約2倍に増加するといった実績にもつながっています。
成功事例２．不動産
オンラインからの集客経路の多くがポータルサイト経由となり、結果マージンの支払いなしでは集客できない状況が続いていました。
そこでコストが必須となるポータルサイトではなく、無料で利用できるGoogleマップ経由での集客に力を入れることに。ロケーションコネクトの導入後、6カ月経過時点で間接検索数が14倍にまで増加。Googleビジネスプロフィール経由での来客から、中古マンションの販売実績が生まれる結果となりました。
成功事例３．クリニック
クリニックでは公式ホームページを開設していたが、Webで検索をしても上位表示されず、なかなか集客につながっている実感がありませんでした。そこで地域検索との相性がよいGoogleマップ経由での集客に力を入れることに。
ロケーションコネクトを導入しさまざまな施策を行ったところ、新規来院数は以前の3倍に、Googleビジネスプロフィール経由の新規来院数は最大8倍へと増加しました。最近では、Googleビジネスプロフィールへの投稿内容からの問い合わせも増えています。
Googleマップで集客をするデメリット・注意点
Googleマップはコストをかけずに地域検索からの集客につなげられる、とても有効なサービスです。しかしGoogleマップで集客する場合、いくつかデメリットとなる点や注意すべき点もあります。
即効性はない
Googleマップを活用した集客法は、即効性がなくすぐに効果が得られない点がデメリットとなります。
Googleマップに掲載される内容は、即時または1日程度と、登録後すぐに情報が反映されます。しかし情報登録が完了したとしても、すぐに集客につながるというわけではありません。MEO施策の効果が得られるようになるまでには、情報登録後も継続的に更新や情報発信をしていく必要もあるのです。
ただしローカル検索広告を組み合わせて活用すれば、即効性を求めた運用も可能です。
悪い口コミを書かれると信頼が下がる
多くのユーザーが利用するサービスや店舗では、その分多くの口コミがビジネスプロフィールへと寄せられます。書き込まれる口コミはすべてが店舗に対して好意的なものとは限りません。なかには誹謗中傷とも取れるような、悪い口コミが書き込まれる場合もあります。
良くない口コミが増えれば店舗の信頼が下がり、利用を検討していたユーザーも遠ざけてしまうリスクもあります。Googleの口コミは管理者側で削除や編集が行えないので、こうしたリスクがあることも理解したうえで活用することが大切です。
良くない評価が書きこまれた場合の対策なども、事前に検討しておくとよいでしょう。
Googleマップで店舗集客を成功させよう
飲食店やサービスを提供する企業などにとって、地域との親和性が高いGoogleマップはとても重要な集客方法のひとつです。地域検索でも上位に表示されるよう、日ごろからの情報登録やメンテナンス、定期的な情報発信は欠かせません。
ぜひMEOのポイントを抑えながら上手に活用し、Googleマップによる店舗集客を成功させましょう。
あなたは店舗ビジネスに関してこんなお悩みがありませんか？
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