MEO対策の方法は?自分でできる手順や注意点、上位表示のポイントまで解説
飲食店などの実店舗の集客において、非常に注目されているのがMEO対策です。なかには、専門の業者に依頼して、MEO対策を進めている飲食店もあるほどです。
しかし、MEO対策には自分で実施できて、効果の出やすい施策も十分にあります。
そこで、ここでは自分でできるMEO対策の始め方や注意点、集客のポイントなどについて解説していきます。
そもそもMEOとは?
MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の頭文字をとった略称で、「ローカル検索」「ローカルSEO」とも呼ばれています。
MEO対策が具体的になにを行うかと言うと、GoogleマップやGoogle検索をした時に自身店舗のGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報が上位表示されるように対策を行う施策を指します。
また、SEOとの違いは、通常の検索順位ではなく、地域名+業種(例:「渋谷 カフェ」)などのローカルキーワードで表示される点にあります。
MEO対策の始め方
自分で実施できるMEO対策としては、Googleビジネスプロフィールの活用がメインになります。
Googleビジネスプロフィールとは、Google社が提供しているMEO対策ツールであり、多くの企業が利用している信頼できるツールです。
無料で利用可能なため、自分でMEO対策を始めたい方には最適です。大まかな流れとしては、下記の6ステップになります。
1.Googleビジネスプロフィールへ登録
2.店舗情報の充実
3.コンテンツの投稿
4.口コミ投稿の促進
5.キャンペーンやクーポンの活用
6.外部での情報発信
それぞれの詳細を解説していきます。
1.Googleビジネスプロフィールへ登録
まずは、Googleビジネスプロフィールにアカウントを登録することです。Googleのアカウントを保有していれば、誰でも自社の店舗情報を登録できます。
このGoogleビジネスプロフィールに店舗情報を登録することで、下記のようにGoogle検索の結果に表示されます。
例)「札幌 ラーメン」での検索結果
上記のように、「地名+業種名」で検索した際に店舗名が表示されることで、お客様が来店する確率が高まるという訳です。これが、MEO対策の基本といえるでしょう。
アカウントが登録できたら、店舗の基本情報を入力します。これは名称・住所・電話番号(NAP情報)、営業時間、カテゴリ、Webサイト、予約リンクなどの情報です。
この際、重複や表記ゆれ(例:全角/半角、住所表記)などがあると検索結果に不利になるため、他媒体と統一した正確な表記で登録することが重要です。
なお、Googleビジネスプロフィールの登録方法や操作手順などについては、下記の記事で詳細を解説しておりますので、参考にしてください。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の登録方法
2.店舗情報の充実
基本情報の次は、店舗情報を充実させましょう。店舗の基本情報はアカウント登録の際に入力しますが、それ以外にも項目がありますので記載していきます。
まずはカテゴリ、追加カテゴリの最適化です。
来店意図に正確に合う主カテゴリをまず選定。たとえば「整体」なら「整体院」を主に、必要に応じてサブカテゴリを追加(「骨盤矯正」「産後ケア」など)。上位表示のためにはカテゴリの適合度は非常に重要です。
誤った分類は表示最適化の可能性を下げるため、ガイドラインに沿って適切に設定する必要があります。
さらに、設備(キッズスペース、個室、駐車場)・決済手段(クレジットカード、QR、交通系IC)・バリアフリー(段差なし入口、車椅子、筆談対応)等の追加属性を設定します。
これらは、web上での比較軸として大切です。実情に正確に合う情報を追加し、予約可否やおすすめの来店時間帯も記載するようにするといいでしょう。
写真は外観・内観・商品/メニュー・スタッフ・雰囲気が伝わる構成を基本に、季節商品やキャンペーンは都度追加します。
また、古い写真を定期的に差し替え、最新のメニューや内装変更を反映すると、見た人に店舗が活発に運営されている印象を与え、ユーザーからの評価や信頼度も向上します。
これらの付帯情報を充実させることで、Googleビジネスプロフィールの店舗情報はより魅力的になります。
なお、店舗情報の各項目の入力のポイントについては、下記の記事でも詳細を解説しておりますので、参考にしてください。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の各設定項目の入力ポイント、集客アップの秘訣
3.コンテンツの投稿
新メニューや割引サービスは、Googleビジネスプロフィールの投稿機能を使って正確かつタイムリーに発信できます。
投稿タイプは「最新情報」「イベント」「特典」から目的に合わせて選定し、タイトルの冒頭に料理名と期間、価格(税別/税込の表記を統一)を示すと伝わりやすく、ユーザーの興味を高めて来店や予約に繋がりやすくなるでしょう。
本文には量や提供時間帯、提供条件、予約方法、テイクアウトやデリバリーの可否までを簡潔に記し、理由(おすすめポイント)→内容→特典→利用手順の順で構成すると読みやすさが最適化されます。
クーポンを出す場合はクーポンコードを用意し、来店時提示や予約フォーム入力で計測できるよう設定しておくと、投稿ごとの反応を比較して改善することが可能になります。
MEO対策の成果を高めるうえで、コンテンツの投稿は重要な運用要素です。
4.口コミ機能の活用
Googleビジネスプロフィールには、無料で利用できる口コミ機能が備わっています。たとえば、来店したお客様が接客やサービスの感想などを投稿できます。
また、これらの投稿に対して以下のように店舗スタッフが返信することも可能です。
高評価の口コミにはもちろん、低評価の口コミにも誠実に返信しましょう。
低評価の場合は、事実確認→おわび→改善策の提示を基本とし、テンプレートに終始せず個別の状況に即した対応を徹底します。
誠実な口コミ対応は店舗への信頼感を高め、さらなる口コミ獲得につながります。
加えて、継続的な口コミの獲得は評価の量・質・鮮度を高め、上位表示への寄与が期待できます。
5.キャンペーンやクーポンの活用
Googleビジネスプロフィールでは、店舗はキャンペーンやクーポン割引に合わせた投稿ができます。
たとえばクーポン割引なら、下記のように「クーポンコード」を発行して集客につなげられます。
効果を高めるには、タイトルと冒頭で期間・価格・利用条件を正確に示し、予約・電話・フォームなどの導線を明確に設定しましょう。
投稿内容はターゲット顧客の関心やエリアを意識したキーワードで最適化し、「来店の理由(おすすめポイント)→特典→利用手順」の順に構成すると、読みやすく反応も向上します。
6.外部での情報発信
自社のWebサイトやブログ、SNSでも情報発信を並走させると、Googleビジネスプロフィールでの露出だけに依存せず、検索・来店導線を多面化できます。とくに、店名・住所・電話番号(NAP)は掲載先ごとに表記を統一し、誤記やゆれをなくすことが大切です。NAPが揃っていないと検索順位やユーザーの理解に悪影響が出るため、全媒体で同一表記に整えてください。
併せて、公式サイト内では内部リンクを強化し、メニュー・予約・アクセス・店舗詳細など関連性の高いページへ自然に誘導しましょう。リンクは過不足なくユーザーに必要なものを中心に張り、総数を最適化します(関係の薄いリンクや複雑なナビゲーションは見直し)。これによりサイト内の回遊が深まり、GBPから流入したユーザーの離脱抑止にもつながります。
また、「地名+業種名」の検索で自社ページが表示されるよう、ブログやお知らせで地域情報・季節メニュー・キャンペーン等を継続発信すると、GBP同様に来店に直結する接点を増やせます。GBPとサイト・SNSの内容(価格・期間・条件)を同期させ、投稿や記事から相互に行き来できる導線を整えることがポイントです。
MEO対策を自分で行うメリット・デメリット
ここまで、自分でできるMEO対策について、6つの段階に分けて解説してきました。
しかし、専門業者にMEO対策を依頼する企業も多いです。自分で実施する場合と、どのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、MEO対策を自分で実施した場合のメリットとデメリットを解説していきます。
自分で行うメリット
自分でMEO対策を実施する場合のメリットは、何と言ってもコストを抑えられる点です。専門業者に依頼すれば、月額2万円〜費用が発生するのが相場となっています。
また、自社でGoogleビジネスプロフィールを運用するため自由度が高く、様々な施策にも迅速に対応できる点も大きなメリットでしょう。
自分で行うデメリット
最大のデメリットは、MEO対策にかかる手間です。前章で説明したとおり、自分で実施できるMEO対策は多岐にわたります。これらの施策を実施していくには、相当な労力と時間を使わなければいけません。
また、十分な集客の成果を上げるには、MEO対策やWebマーケティングの知識や経験が必要となります。このような人材を雇うのは、数名のスタッフで経営する飲食店などにとっては困難であり、大きなデメリットといえます。
MEO対策で確実に集客数を向上させるには
MEO対策とはGoogleビジネスプロフィールの機能を活用して、特定のキーワードを上位に表示させることです。スマートフォンなどで検索するユーザーが増えた現在では、非常に効果がある施策です。
たとえば、外出先などで飲食店を探すときに、地図アプリなどで近くの店舗を検索した経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。このとき、上位に表示された店舗ほど、注目されるのはいうまでもありません。
ただ、ひとことで「キーワードを上位に表示させる」といっても、その目標はハードルが高く、MEOの知識や経験が必要不可欠です。
たとえば、自社が狙っているキーワードと対象エリアにおいて、店舗情報が表示されないとします。この場合、独自ツールなどを利用してキーワードの順位をチェックし、競合他社の順位と比較のうえ、MEO対策の方針を改善していかなければいけません。
数名のスタッフで経営する飲食店などでは、このような対策が取れる人材はいるはずもありません。そこでお勧めするのが、MEO対策をアウトソースする方法です。
弊社の「MEO対策サービス」は、知識や経験の乏しい飲食店の経営者に代わって、MEO対策を実施するサービスです。
お客様に適したキーワードを提案し、豊富な知識にもとづいたMEO対策により上位表示を実現します。「MEO対策サービス」の詳細は、以下のページよりご確認ください。
関連記事:MEO代理店の選び方とは?後悔しない6つのポイント
MEO対策による集客のポイント
自分で実施できるMEO対策を紹介してきましたが、単にこれらを実施していれば良い訳ではありません。
MEO対策により集客を実現するには、幾つかのポイントがあります。
そこで、ここでは集客のポイントについて解説していきます。
コンテンツの定期更新
Googleビジネスプロフィールは、定期的に更新するほど効果が出やすいツールです。
とくに営業時間・臨時休業・メニューや価格・写真・カテゴリ/属性のように来店判断に直結する情報は、変わったらすぐ反映しましょう。古い情報は来店ミスやクレームの原因になります。
あわせて、WebサイトやSNSとNAP(店名・住所・電話)の表記を同じにそろえることも大切です。最新情報と予約・電話・フォームの導線が整っていれば、ユーザーは行動しやすく、MEOの成果も伸びやすくなります。
運用はシンプルで構いません。週1回の投稿(最新情報・特典・イベント)と、月1回の棚卸し(基本情報や写真、カテゴリ/属性の見直し+口コミ返信の確認)をセットにして続けましょう。
効果測定は、表示回数 → Webサイト遷移 → ルート検索 → 電話 → 予約の流れをKPIとして見て、期間やテーマごとに比較し、良かった要素を伸ばします。多店舗なら、必要に応じて管理ツールを導入して一括設定・権限管理・レポートを標準化すると、更新漏れを防ぎ運用を安定させられます。
なお、定期的な投稿のメリットや注意点などについては、下記の記事で詳細を解説しておりますので、参考にしてください。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の投稿のメリット、注意点、集客アップの秘訣
口コミ投稿の促進
Googleビジネスプロフィールに投稿された口コミは、その内容や件数を誰でも閲覧することができます。口コミ件数が多い飲食店は、人気店であることの証明になるため、口コミを増やすための工夫をしましょう。
また、口コミの件数が増えると、その店舗情報はGoogle検索の上位に表示されやすくなるのです。
Googleビジネスプロフィールの公式サイトでも、下記のように明言されています。
『Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。』
引用元:Googleビジネスプロフィールヘルプ「Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する」
その上で、口コミの増やし方はガイドラインの順守が前提です。
たとえば、金銭・割引・無料提供などのインセンティブと引き換えに口コミを依頼する行為は禁止されています。肯定的な口コミだけを選んで依頼する“選別依頼”も同様にNGです。
健全な運用のため、店内POPやレシートのQR、メールやSMS、LINEなど来店後のフォローといった自然な導線で正確な体験レビューをお願いし、丁寧な返信で誠実に向き合いましょう。
なお、口コミの増やし方や注意点などについては、下記の記事でも詳細を解説しておりますので、参考にしてください。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の口コミの増やし方、ポイントと注意点
MEO対策には知識と経験が必要
前述したとおり、コンテンツを定期的に投稿することで、上位に表示されやすくなると言われています。しかし、闇雲にコンテンツを投稿しても意味がありません。
ターゲット顧客の関心や地域エリアを意識したキーワードをもとに、コンテンツを作成していく必要があります。つまり、MEO対策を意識しなければいけないのです。
しかし、MEO対策を理解したうえでGoogleビジネスプロフィールを運用していくには、MEOはもちろん、Webマーケティングなどの豊富な知識と経験が必要です。
少人数で経営する飲食店にとっては、そのようなスタッフがいるのは稀でしょう。そのような方にお勧めするのが、Googleビジネスプロフィールの運用をアウトソースする方法です。
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