Googleストリートビューの著作権に違反しないための正しい知識と使い方
360度の視野で画像を見渡すことのできるストリートビューは、Googleマイビジネス(※)などで店舗内の様子を伝えるのに最適です。ただ、このストリートビューに著作権があることをご存知でしょうか。
著作権は知的所有権のひとつであり、他人が著作物を勝手に利用することはできません。
そこで、Googleストリートビューの著作権に違反しないために、正しい知識と使い方について解説していきます。
Googleストリートビューの著作権
Googleストリートビューの著作権は、基本的にストリートビューを撮影した本人が所有します。Googleも著作権を侵害したコンテンツの投稿については、利用規約で禁止しています。
そのため、他人が撮影したストリートビューの画像をコピーしたり、スクリーンショットで撮ったりして自分のサイトに掲載することはできません。
ただし、Google社が撮影したストリートビューであれば、Googleマップの共有機能によって、自分のサイトやブログに埋め込んで掲載することは可能です。
Google撮影のストリートビューを掲載する例が、以下になります。
【例】東京駅八重洲口 ストリートビュー
ストリートビューを掲載する方法や規則については、以下の公式サイトよりご確認ください。
マップ・ヘルプ「他のユーザーとマップやルートを共有する」
https://support.google.com/maps/answer/144361?hl=ja&ref_topic=3093585
Googleストリートビューで禁止されている内容
Googleはストリートビューなどのコンテンツの投稿に関して、著作権以外にも様々な禁止事項を設けています。そこで、ここではGoogleが規定している8つの禁止事項について解説していきます。
1.知的財産権の侵害
先ほども説明した通り、著作権を含む法的な権利を侵害するようなコンテンツは禁止されています。侵害した場合は、法的な措置が取られる可能性があります。
2.露骨な性的表現を含むコンテンツ
過度な性的表現が含まれるコンテンツの投稿も、Googleは禁止しています。ストリートビューや画像、写真を掲載するときは十分に注意しましょう。
3.違法、危険、または暴力的なコンテンツ
法的に違法な内容が含まれるコンテンツや、暴力的で危険な内容を含むコンテンツの投稿も禁止されています。
4.嫌がらせ、脅迫
特定の個人に対する嫌がらせや脅迫に繋がるようなコンテンツの投稿は原則禁止されています。たとえば、有名人の自宅をストリートビューで公開するようなケースです。
5. 悪意のある表現
人種差別のような意図的に他人を攻撃するような悪意のある表現、コンテンツの投稿も禁止されています。
6.テロ関連のコンテンツ
テロに関する情報が含まれたコンテンツの掲載も、テロや暴動の助長に繋がる可能性があるため禁止されています。
7.児童を危険にさらすコンテンツ
児童の搾取や虐待に繋がる可能性があるコンテンツは、一切掲載できません。
8.個人の特定につながる情報
個人の特定に繋がるようなコンテンツは禁止されています。たとえば、身分証明書やクレジットカード情報などです。
不適切なストリートビューへの対処法
ストリートビューの禁止事項について解説してきましが、このGoogleの規定に違反しているストリートビューを投稿してしまった場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
不適切なストリートビューへの対処法は、ストリートビューの所有者によって対応が異なります。そこで、ストリートビューの画像が「自分が所有している」場合と「他人が所有している」場合に別けて、それぞれ解説していきます。
自分が所有している場合
自分が撮影したストリートビューで著作権があれば、Googleマップからの操作で削除できます。
■パソコンの操作手順
1.パソコンで Google マップを開きます。
2.左上のメニューアイコンをクリックします。
3.[自分の投稿] をクリックします。
4.[写真] を選択します。
5.削除したい写真を選択します。
6.写真の右上の、その他オプション[︙] をクリックします。
7.[この写真を削除] をクリックします。
なお、スマートフォンのアプリ(Android、IOS)からの操作手順については、公式サイトの下記のページを参照してください。
マップ・ヘルプ「ストリートビュー アプリで 360° 写真にぼかしを入れる、または削除する」https://support.google.com/maps/answer/7011973?hl=ja&ref_topic=6275604
他人が所有している場合
他人が撮影して投稿されたストリートビューには、自分に著作権はありません。そのため、自分自身の操作で削除することはできません。
自分に著作権がない他人のストリートビューは、Googleに削除を申請することが可能です。削除の申請方法は、以下の通りです。
■パソコンの操作手順
1.Google マップを開きます。
2.ポリシーに違反していると思われる写真を開きます。
3.右下に表示される [問題の報告] をクリックします。
4.フォームに申請する内容を記入します。
5.[送信] をクリックします。
なお、スマートフォンのアプリ(Android、IOS)からの操作手順については、公式サイトの下記のページを参照してください。
マップ・ヘルプ「ストリートビュー アプリで 360° 写真にぼかしを入れる、または削除する」https://support.google.com/maps/answer/7011973?hl=ja&ref_topic=6275604
上記で申請を実施した後、Google側にて審査が行われます。Googleの規定に反していると不適切なストリートビューである判断された場合、Googleが削除します。
なお、Googleの公式サイトには、申請後の対応や連絡について、以下のように記載されています。
【ご報告いただいた内容は Google が速やかに確認いたします。
フォームにメールアドレスを入力された場合は、追加情報が必要になった際や問題の調査状況をお知らせする際に、
そのメールアドレスにご連絡いたします。】
引用元:マップ・ヘルプ「ストリートビュー アプリで 360° 写真にぼかしを入れる、または削除する」
https://support.google.com/maps/answer/7011973?hl=ja&ref_topic=6275604
ストリートビューの著作権を侵害しないために
ストリートビューは、360度の視野で周囲の風景を確認できるのが大きなメリットです。そのため、飲食店の店舗内をストリートビューで撮影して、Googleマイビジネス(※)などで公開している店舗オーナーも多いです。
そこで、ストリートビューの著作権を侵害せず、適切にGoogleマイビジネス(※)で公開する方法について解説していきます。
自分で撮影する
一つ目の方法が、自分自身でストリートビューを撮影する方法です。
ストリートビューの著作権は自分が所有するため、著作権を侵害することはありません。
当たり前のことを言っているように感じるかも知れませんが、Googleが規定する著作権に違反しない最も確実な方法です。
また、ストリートビューは360度の視野を撮影するため、「専用のカメラが必要なのでは?」と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、360度撮影の専用のカメラを用意しなくても、Googleが提供している「ストリートビューアプリ」を利用すれば、スマートフォンから簡単に撮影ができるのです。
なお、ストリートビューの撮影方法や、Googleマイビジネス(※)にストリートビューを公開する方法については、以下の記事で詳細を解説しています。
→「Googleマイビジネス(※)のストリートビューとは?追加、編集方法」
認定フォトグラファーから著作権を譲渡
認定フォトグラファーとは、Googleによって認定されたストリートビューを撮影できる撮影者(フォトグラファー)です。
自分で撮影するよりも、綺麗で質の高いストリートビューを撮影したい店舗オーナーにおすすめです。
また、ストリートビューの著作権は、譲渡することも可能です。認定フォトグラファーが撮影したストリートビューをそのまま掲載することもできますが、自分で自由に使いたい場合は譲渡してもらいましょう。
なお、Google認定のフォトグラファーは、下記の公式ページから検索することができます。
ストリートビュー「認定フォトグラファーの写真でユーザーの目を引く」
https://www.google.com/intl/ja/streetview/business/trusted/
Googleマイビジネス(※)を適切に運用するには
上記で説明した通り、Googleマイビジネス(※)に店舗内のストリートビューを掲載すると、集客に役立ちます。
店内の雰囲気やカウンター席があるのか、などを気にするお客様が非常に多いためです。これらの情報をストリートビューは、提供してくれるのです。
しかし、ストリートビューを初めとしたGoogleマイビジネス(※)の適切な運用には、知識や経験、そして一定上の工数が必要です。そこで、多忙な店舗オーナーにおすすめするのがツールの導入です。
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※「Googleマイビジネス」は、2021年11月に「Googleビジネスプロフィール」に名称変更しました。
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