インターネットによる集客に力を入れている企業では、Googleマップの活用はもちろんのこと、Instagramをはじめとする各種SNSなども活用しているケースは少なくありません。
Instagramを運用している企業の場合、Googleマップとうまく連携できれば、より集客力を高めることができるのでは？と考えることもあるでしょう。ですが残念なことに現在のGoogleマップ標準機能では、InstagramとGoogleマップ（ビジネスプロフィール）は連携できません。
しかし専用のサービスなどサードパーティを用いることで、それぞれを連携させることは可能です。本記事では外部ツールを活用したInstagramとGoogleビジネスプロフィールの連携方法や連携のメリット、注意点などについて解説します。おすすめの連携ツールの紹介もしていますので、ぜひ参考にしてください。
InstagramとGoogleマップは連携できる？
飲食店やショップなど特定の店舗情報などを検索すると、検索結果にGoogleマップや住所、営業情報など、店舗のさまざまな情報が検索結果右のナレッジパネルに表示されます。
ここに表示される内容は、「Googleビジネスプロフィール」と呼ばれる店舗情報管理サービスにて、無料で登録・管理が行えるようになっています。Googleビジネスプロフィールから投稿を行うと、お店の最新情報やイベント情報などをパネル内に表示させることが可能です。
またGoogleビジネスプロフィールでは、管理画面から連携（情報の共有）させたい投稿を選んで、連携先SNSのボタンを押すことで各SNSに投稿内容を共有できます。ただし現時点でそれができるのは、「X（旧Twitter）」と「Facebook」のみです。情報の共有先にInstagramは含まれていないため、管理画面からワンクリックでInstagramへ投稿することはできません。
GoogleビジネスプロフィールとInstagramの投稿をそろえたいという場合は、Googleビジネスプロフィールに投稿した内容を写真・文章それぞれ手動で投稿する必要があります。
外部連携ツールなどのサードパーティを導入すれば、InstagramとGoogleビジネスプロフィールの自動連携が可能となり、より効率的に投稿作業が行えるようになります。Googleビジネスプロフィール管理ツールやMEOツールのなかには、各種SNSとの連携や自動連携機能などを備えているものもあります。また最近ではInstagramやその他SNSと、Googleビジネスプロフィールの連携に特化したツールなどもあります。
また連携とは少々異なりますが、Googleビジネスプロフィールの「ホームページのURL」に、InstagramのプロフィールページのURLを設定することは可能です。小規模事業や飲食店などで公式ホームページなどを持たない場合には、Instagramのホームプロフィールページを登録し、集客を促すのもひとつの手でしょう。
この場合、Googleビジネスプロフィールに投稿すればSNSに即時反映されるような自動連携ではないため、この点は注意が必要です。
Googleが自動認識してプロフィールに表示してくれる場合もある
Googleビジネスプロフィールのプロフィール欄に、SNSアイコンが表示されている場合があります。Googleマップの下にSNSアイコンが表示されれば、Googleビジネスプロフィールを表示して興味を持ったユーザーがSNSを訪問してくれる可能性も高まるでしょう。
実はこのアイコンは自分で登録できるものではなく、Googleが自動認識をして紐付け表示されているものです。SNSアカウントが自社運用のアカウントであると認識されれば、自動で表示される仕組みです。それぞれのSNSの情報とGoogleビジネスプロフィールに登録している情報（名称や公式URLなど）を揃えることで、より認識されやすくなります。
InstagramとGoogleマップの外部ツール連携でできること
外部ツールを使ってInstagramとGoogleマップを連携させることで、どのようなことができるようになるのか紹介します。実現できる機能や内容はツールによってことなるため、実現したい内容に応じて選ぶことが大切です。
Instagramから投稿するとGoogleビジネスプロフィールに投稿される
ツールで事前に設定しておくことで、Instagramで投稿した内容がそのままGoogleビジネスプロフィールの投稿に反映されます。投稿作業はInstagramアプリからいつも通り行うだけ。自動的に画像や本文がGoogleビジネスプロフィールへと投稿されます。
Googleビジネスプロフィールから投稿するとInstagramに投稿される
Googleビジネスプロフィールに投稿した内容を、Instagramに同時投稿させることも可能です。Googleビジネスプロフィールの更新をメインにしているという場合には、Instagramを集客の後押しとして、より活用できるでしょう。
複数のInstagramアカウントの投稿を1つのGoogleビジネスプロフィールに投稿
商品やターゲットの属性に合わせて、さまざまなInstagramアカウントを運営しているというケースもあります。こうした複数のInstagramアカウントの投稿も、ひとつのGoogleビジネスプロフィールへ集約する形で投稿することも可能です。もちろん自動で投稿を反映できるので、管理や投稿の手間なども大きく軽減できます。
店舗ごとのInstagramアカウントから該当店舗のビジネスプロフィールに投稿
外部ツールを活用すれば特定店舗のInstagramアカウントの投稿内容を、指定したGoogleビジネスプロフィールにのみ連携投稿させるといったことも可能です。情報の集約が可能になるほか、より地域やユーザーにマッチした情報を効果的に配信できますので、集客力アップにも有効です。
InstagramとGoogleマップを連携して投稿するメリット
InstagramとGoogleマップを連携させると、作業面や集客の面において、さまざまなメリットがあります。
メリット１．作業効率が上がる
InstagramアカウントとGoogleビジネスプロフィールを連携させると、投稿ごとに異なる画像や文章を用意せずに済みます。
またInstagramとGoogleビジネスプロフィール、それぞれで行う投稿作業も一度で済むため、作業効率がぐんと上がるのです。
メリット２．より多くに人に知ってもらえる
InstagramとGoogleマップ、それぞれで投稿内容が表示されれば、露出も高まるためより多くの人の目に留まる機会が増えます。またInstagramとGoogleマップとでは、年代や視聴者層も違うので、より多くの人に知ってもらうことができるのです。
またこれまでGoogleマップは投稿していなかったという場合には、Instagramの投稿をGoogleマップに反映することで店舗の信頼度向上につながります。結果、Googleマップ経由での集客アップ効果も期待できるのです。
メリット３．サイテーション増加・MEO効果がある
Googleマップ側の投稿が増えることにより、サイテーション増加やキーワードの関連性を高めることも可能です。ここでいう関連性とは、検索語句とGoogleマップに掲載されている店舗情報（ビジネス情報）との合致度のことをいいます。
投稿文にビジネスとの関連性が高いキーワードが多ければ、MEO効果を高めることにもつながるでしょう。また更新頻度が高ければそれだけ情報が充実し、店舗やビジネスの信頼度向上にもつながり、ローカル検索結果のランキングにも良い影響を与えることができるのです。
メリット４．口コミ増加が期待できる
InstagramやGoogleマップ経由で集客できる数が増えれば、Googleへの口コミ増加も期待できるでしょう。更新頻度が高く、多くのユーザーから口コミの集まる店舗では、Googleマップへのレビューも活発です。
また画像付きの投稿を多く行うことにより、ユーザー自身も画像付きでレビューしやすくなるといった効果も期待できます。
InstagramとGoogleマップを連携して投稿する際の注意点
外部ツールを使ってInstagramとGoogleビジネスアカウントを連携させると、投稿作業の効率化が図れます。しかし連携して投稿を行う場合には、いくつか注意すべき点もあります。
注意点１．Googleマップのガイドラインに沿った内容にする必要がある
InstagramとGoogleビジネスプロフィール、それぞれに同じ内容を投稿する場合には、それぞれのガイドラインに沿った投稿内容にする必要があります。特にGoogleビジネスプロフィールに投稿するコンテンツには、明確なガイドラインが設けられているため、必ずそれに沿って投稿することが大切です。Instagramでは当たり前のコンテンツでも、Googleビジネスプロフィールの投稿においては、ガイドライン違反やポリシー違反となる場合もあるのです。
Googleビジネスプロフィールの投稿では、ハラスメントやヘイトスピーチにつながるようなコンテンツや公序良俗に反する画像、ビジネスとの関連性が低い画像や動画などの掲載が禁止されています。
また不正使用のリスクを避けるため、電話番号を含めた投稿もNGです。リンクやハッシュタグなどが多いと、スパム判定されてしまうこともあるため、こちらも注意が必要です。
注意点２．リールやストーリーズは共有できない
Instagramをメインで投稿している場合には、リールやストーリーズを最大限有効活用しているという企業なども多いでしょう。しかしGoogleビジネスプロフィールの投稿では動画の投稿自体は可能なものの、Instagramのリールやストーリーズの内容をそのまま共有することはできません。
外部ツールでもリールやストーリーズの内容を連携投稿できるサービスはリリースされていないのが現状です。共有したい内容やツールでできることを明確にしたうえで、ニーズに合ったツールを選ぶようにしましょう。
InstagramとGoogleマップを連携できるツール
ロケーションコネクト
https://www.location-connect.net/
ロケーションコネクトはMEOに必要なあらゆる機能を網羅した、オールインワンタイプの管理ツールです。Googleビジネスプロフィールの全店舗情報を一元管理できるほか、各店舗の更新や投稿なども一括で行えるのが特徴。現時点ではまだ実装されていませんが、今後InstagramとGoogleビジネスプロフィールの連携機能が搭載される予定となっています。
| 料金 | 要問合せ |
| 無料体験 | 要問合せ |
ローカルミエルカ
ローカルミエルカはGoogleマップの店舗管理や情報発信を効率化し、集客力や売上向上につなげるMEOツールです。店舗情報や投稿の管理や更新以外にも、マップ順位の計測なども行えます。
さまざまなMEO対策機能として、Googleマップとその他媒体との連携も可能。Instagramとの連携と自動投稿も行えるため、効果的に集客へとつなげられます。
| 料金 | 要問合せ SNS連携はオプションサービス |
| 無料体験 | 無料体験あり（詳細は要問合せ） |
Canly
Canlyは、Googleマップやホームページ（カンリーホームページ）、SNSの情報発信や連携、分析を一括で行えるMEO・SEOツールです。
複数店舗のGoogleビジネスプロフィール情報を一括で管理できるほか、各種SNSやホームページとの連携も可能。Instagramのアカウントの紐付けを行うことで、Instagramの投稿内容をGoogleビジネスプロフィールの投稿へと自動反映できます。
| 料金 | 要問い合わせ |
| 無料体験 | 要問い合わせ |
Gyro-n MEO
Gyro-n MEOは、Googleビジネスプロフィールの順位チェックや管理・運用がワンストップで行えるMEOツールです。複数の店舗の管理を一括で行えるため、運用効率のアップやMEO向上に有効。
ツールとInstagramアカウントを連携させることで、Instagramへ投稿した内容が自動的にGoogleビジネスプロフィールに投稿されます。複数のInstagramアカウントやビジネスプロフィールとの連携も可能です。
| 料金 | 初期導入費：無料 1店舗：1,500円/月 |
| 無料体験 | 2週間無料お試し |
MEOアナリティクス
MEOアナリティクスは複数のGoogleビジネスプロフィールを一元管理し、まとめて分析を行えるMEOツールです。各種分析だけでなく、集客力アップにつながる施策なども一括で行えるのが特徴です。
管理画面でInstagramアカウントと紐づけるだけで、Instagramの投稿内容を自動でGoogleビジネスプロフィールへと反映可能。特定のハッシュタグのみを投稿対象とする設定などもできます。
| 料金 | 1～9店舗・1店舗につき：1,500円/月 ※複数店舗契約で割引あり |
| 無料体験 | 2週間無料お試し |
STORE LINK
STORE LINKはInstagramとGoogleビジネスプロフィールの連携に特化したサービスです。Instagramを投稿すると、Googleビジネスプロフィールに自動投稿させることができるようになります。
オプション契約で複数のInstagramアカウントや複数のGoogleビジネスプロフィールとの連携も可能。小規模からリーズナブルに活用できるツールです。
| 料金 | 1ヶ月プラン：月額2,980円～ ※長期プランで割引 |
| 無料体験 | 基本料金30日無料 |
マップ職人
マップ職人は、Googleビジネスプロフィールの管理やMEO対策に必要な分析・施策が行えるMEOツールです。複数の店舗情報をグループや複数名で管理できるのが特徴。
Instagramアカウントとの連携により、Instagramへ投稿した内容を自動でGoogleビジネスプロフィールへと反映させることができます。
| 料金 | 初期費用無料・契約期間6ヶ月 1〜9店舗・1店舗あたり：月額2,200円 Instagram連携・1店舗あたり：月額2,200円 |
| 無料体験 | 無料体験あり |
LocalBase
LocalBaseは複数のGoogleビジネスプロフィールと各種SNSを一元管理できる、Googleビジネスプロフィール管理ツールです。Googleマップの情報改ざんを自動防止する機能や、地域やブランドごとにグループ化して管理・分析を行える機能なども。
GoogleビジネスプロフィールとInstagramアカウントを紐付けることで、Googleビジネスプロフィールからの同時投稿や予約投稿などが可能となります。
| 料金 | 1店舗あたり：月額2,150円～ （1店舗2000円＋1ユーザー150円） |
| 無料体験 | 15日間無料お試し |
リザービア
https://rsvia.co.jp/lp/instagram/
リザービアは美容室やエステサロン、など各種サロンを対象とした予約システムです。GoogleビジネスプロフィールやInstagram、LINEなど各種サービスやSNSと連携させることにより、集客向上やリピーター獲得率を高められます。
リザービアのInstagram連携予約機能を活用すれば、Instagramに投稿した内容を、Googleビジネスプロフィールへと自動反映できます。
| 料金 | 初期費用：100,000円 BasicSプラン：月額21,000円 Instagram連携予約：＋3,000円/1名 ※契約期間は1年間 |
| 無料体験 | 要問合せ |
MEDIA HACK
MEDIA HACKは、サブスクリプション型のホームページ提供サービスです。ホームページとの連動により、Instagramで投稿した内容をホームページやGoogleビジネスプロフィールに連動投稿させることができます。
オプションで運用代行サービスなども利用できるため、初心者の方やサポートを必要とするかたにも利用しやすいサービスです。
| 料金 | ショッププラン：月額料金 19,980円 |
| 無料体験 | なし |
MEOチェキ
https://meo.tryhatch.co.jp/meochekilp2/
https://meo.tryhatch.co.jp/meocheki/
MEOチェキは、GoogleビジネスプロフィールやYahoo!プレイスの計測や分析、クチコミ管理や改ざん防止対策などが行えるMEOツールです。Googleビジネスプロフィールへの自動投稿が行えるため、効果的なタイミングで情報発信ができるのが魅力。
Instagramアカウントとの連携により、Instagramで投稿した内容をGoogleビジネスプロフィールへ自動反映させることも可能です。
| 料金 | エントリープラン：月額3,278円～ for複数店舗 20店舗：月額28,600円～ |
| 無料体験 | 無料お試しあり |
InstagramとGoogleマップを連携して店舗集客を効率化しよう
店舗情報を調べるユーザーは、Google検索だけでなくInstagramや各種SNSの情報なども広くチェックすることがあります。またInstagramで情報を得たユーザーなどは、店舗を訪れる前にGoogleマップでその店舗の情報や口コミなどをチェックすることも少なくありません。
Googleビジネスプロフィールの運用においてInstagramとの連携は、集客力アップや売上向上にとても効果的です。運用スタイルに応じた外部ツールの導入でInstagramとGoogleビジネスプロフィールの連携を行い、店舗集客を効率化してみてはいかがでしょうか。
あなたは店舗ビジネスに関してこんなお悩みがありませんか？
- 新規集客に苦戦している。
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