最終更新日 2024.10.9
情報漏えいが発生すると、企業は社会的信頼を失い、売上の低下や法的トラブルに直面する可能性があります。
「万が一、情報漏えいが起きたらどうしよう」
と不安を感じていませんか?
情報漏えいリスクに対する危機感を持つ企業が増えていますが、その対策が十分でないことが多いのも現実です。
本記事では、情報漏えいが企業にもたらす影響、主な発生原因、そして効果的な予防策について具体的な事例や実践的なアドバイスとともに詳しく解説します。
情報漏えいリスクを正しく理解し、適切な対策を講じることで、企業の信頼性を維持し、長期的な成長を実現することが可能です。この記事を読んで、情報漏えい対策を学び、リスクを最小限に抑えましょう。
情報漏えいとは?
情報漏えいとは、企業や組織が内部に保持すべき情報が外部に漏れることを指します。具体的には以下のような情報漏えいが、企業や個人に大きなリスクを及ぼします。
東京商工リサーチの調べによると、2023年に上場企業とその子会社が公表した個人情報の漏えい・紛失事故は、175件(前年比6.0%増)発生しており、「情報漏えい」は年々増加傾向にあります。
さらに漏えいした個人情報は、2022年の592万7,057人分に対し、2023年は約7倍の4,090万8,718人分(同590.2%増)と大幅に増えたことが明らかになりました。
事故件数は2012年以降の12年間で、3年連続で最多を更新し、情報漏えいが身近に存在する大きなリスクであることがわかります。
出典:東京商工リサーチ
情報漏えいが発生する要因
情報漏えいの発生要因は、主に以下の3つに分類されます。
- サイバー攻撃
- 内部不正
- ヒューマンエラー
これらの原因を知ることで、情報漏えいリスクの予防と軽減につながります。それぞれの原因がどのように情報漏えいに繋がるのかを理解し、具体的な対策を講じることで、企業の信頼性と安全性を高めるための第一歩を踏み出しましょう。
サイバー攻撃
情報漏えいの原因として最も多いのが、サイバー攻撃です。
近年、サイバー攻撃が高度化・巧妙化しており、データ漏洩やフィッシング詐欺が従来の対策では十分に対応できなくなっています。
東京商工リサーチの調査によると、2023年に発生した情報漏えいのうち、最も多い原因は「ウイルス感染・不正アクセス」(53.1%)で、半数以上を占めました。また情報漏えいの原因となった媒体別では「社内システム・サーバー」が最多であり、社内の情報システムの強化が重要と考えられます。
深刻化する不正アクセスでは「ランサムウェア」が猛威をふるい、ウイルス感染・不正アクセスの事故は2012年以降最多を記録しています。
内部不正
内部不正は、従業員が意図的に情報を持ち出し、情報漏えいが発生するケースが考えられます。
東京商工リサーチの調べによると、情報の不正利用や持ち出しにより情報漏えいした「不正持ち出し・盗難」が2023年は24件発生し、前年の5件から約5倍に増加したことがわかりました。
実際に、従業員が個人情報を不正に流出させ、刑事事件に発展したケースや、子会社を通じて顧客情報の不正閲覧していた事例が相次いで発覚し、監督官庁より行政指導を受ける事態となりました。
内部不正には、産業スパイが競合企業に情報を売り渡すことや、退職を控えた従業員が次の就職先で有利になるように情報を持ち出すことも考えられますので、権限の付与や情報の管理には注意が必要となります。
ヒューマンエラー
従業員などによる操作ミスによって情報漏えいが発生するケースもあります。
東京商工リサーチの調査によると、従業員などによる「誤表示・誤送信」が2023年には43件(同24.5%)発生しており、情報漏えいの発生原因としてメール送信やシステムの設定ミスなどの人為的な要因が、サイバー攻撃の次に多い結果となりました。
ヒューマンエラーによる情報漏えいは、従業員の不注意だけでなく、社内の情報管理体制などの環境によっても発生しやすくなります。
情報漏えいが企業に与えるリスク・影響
情報漏えいが発生すると、多大な時間とコストがかかり、通常業務に支障をきたすことで売上が減少するだけでなく、長期的な経営計画にも悪影響を及ぼします。さらに、企業の経営を圧迫するだけでなく、最悪の場合、倒産に追い込まれることもあります。
本記事では、情報漏えいが企業に与える具体的なリスクとその影響を詳しく解説し、情報漏えい対策の重要性を再認識するためのポイントをお伝えします。
情報漏えいだけでなく、デジタルリスク全般が企業に及ぼす影響や対策方法が知りたい方は下記記事をご覧ください。
デジタルリスクとは?企業が知っておくべきリスクマネジメントの具体的対策
社会的信頼の喪失による顧客離れ
情報漏えいは企業の社会的信頼を著しく損なう深刻な問題です。顧客や取引先が、企業の個人情報や機密情報の管理に不安を感じると、長年築いてきた信頼関係が一瞬で崩れ、顧客は競合他社へ流れてしまいます。
例えば、大手通販サイトで顧客のクレジットカード情報が流出した場合、消費者は自分の金融情報が危険にさらされたと感じ、そのサイトの利用を控えるようになります。これにより、顧客離れが発生します。
企業間取引においても、情報管理の甘さは深刻な問題です。例えば、製造業者が取引先の新製品情報を漏えいさせた場合、取引先は競争優位性を失う恐れがあり、即座に契約解除や取引停止の決定が下されることになります。
さらに、情報漏えいのニュースはメディアやSNSで急速に拡散し、企業のイメージを大きく損ないます。これにより新規顧客獲得が困難になるだけでなく、株価下落や投資家離れなどの問題も生じます。
情報漏えいによる信頼の喪失は一時的な問題ではなく、企業の成長と持続に長期的な悪影響を及ぼす重大なリスクです。企業は情報セキュリティ対策を最優先事項とし、継続的な改善と従業員教育に努める必要があります。
金銭的ダメージによる経営の圧迫
情報漏えいが発生すると、企業は金銭的なダメージを受け、経営の存続が危ぶまれる状況に直面します。これにはいくつかのリスクが絡んでおり、企業にとって深刻な影響を与える可能性があります。
例えば、個人情報保護法に違反し個人情報の漏洩が発生した場合、非常に高額な損害賠償を伴う民事上の問題に発展するリスクがあります。
刑事罰の対象となる行為 | 対象者 | 罰則 |
個人情報の不正流用 | 個人 | 1年以上の懲役又は50万円以下の罰金 |
法人 | 1億円以下の罰金 | |
個人情報保護委員会の 措置命令違反 |
個人 | 1年以下の懲役又は100万円以下の罰金 |
法人 | 1億円以下の罰金 |
実際の例として、システム開発を委託する民間業者に住民基本台帳データを預けたところ、その再々委託先業者のアルバイト従業員がこれを不正にコピーして、売却する事件が発生しました。個人情報の流出に伴う損害賠償額は1人あたり15,000円と高額なものとなり、企業の経営を圧迫させました。
個人情報流出の規模が大きくなれば、数千万円の損害賠償が発生することも珍しくありません。損害賠償に伴う負担が経営を圧迫し、最悪の場合、倒産してしまう可能性もあります。
加えて、株価の急落も重大なリスクです。情報漏えいのニュースはすぐに拡散され、株価が大幅に下落する可能性があります。これにより、企業の時価総額が減少し、資金調達が困難になることもあります。
このように、情報漏えいによる金銭的ダメージは、損害賠償などの直接的な損失に加え、株価の暴落や資金調達の困難性などの間接的な損失が複合的に絡み合い、企業の財務状況を著しく悪化させる可能性があります。
企業が経営の安定性を保つためには、リスク管理と情報セキュリティ対策を徹底し、情報漏えいの予防に努めることが不可欠です。
損害賠償に関する債務が発生した場合、
事故対応による時間やコストの負担
情報漏えいが発生した場合、企業は原因究明のための調査費用やシステム改修費、セキュリティ強化費用などの緊急な出費を迫られます。これらの費用は短期間で高額になることが多く、企業の財務状況を圧迫します。
さらに、情報漏えいの対応には多くの人手が必要となり、通常業務に大きな支障が生じます。例えば、顧客情報が流出した場合には顧客からの問い合わせ対応やお詫びの対応、監督官庁への報告が必要です。
このため、売上の減少が避けられず、信頼回復のための広告宣伝費や顧客離れによる長期的な売上減少も見込まれます。また、これらの業務は本来の業務を中断して行う必要があることも多く、事業計画に悪影響を与えるリスクもあります。
二次被害によるリスクの拡大
情報漏えいが一度発生すると、それをきっかけに二次被害につながるリスクがあります。
例えば、漏洩した個人情報や企業情報を悪用してフィッシング攻撃が仕掛けられるケースがあります。これにより、さらにIDやパスワードなどの機密情報が盗まれる危険性が高まります。
具体的には、顧客や従業員のメールアドレスが流出し、詐欺メールを通じて追加の機密情報が詐取されることがあります。このような二次被害が発生すると、追加の対応が必要となり、企業への負担がさらに増大します。
情報漏えい対応には多大な時間とコスト、人手が必要となり、企業の業績やブランドイメージに重大な悪影響を与えます。企業は、情報漏えいを未然に防ぐための対策を強化し、迅速かつ効果的な対応が求められます。
情報漏えいしてしまったらすべき6つのステップ
情報漏えいが発生した場合、迅速かつ適切な初動対応が、顧客の信頼回復や事業復旧に不可欠です。以下に、それぞれの対応について具体的に解説します。
<初動対応6ステップ>
- 事実確認と発生原因の調査
- セキュリティ対応と被害拡大防止
- 関係者への通知・報告
- 問い合わせ・クレーム対応
- 再発防止の策定と復旧措置
- アフターフォロー
事実確認と発生原因の調査
情報漏えいの事実が発覚した際には、「実際に何が漏えいしたのか」「どの程度の規模で発生したのか」などの詳細情報を迅速に確認する必要があります。
次に、情報漏えいの原因を特定するための詳細な調査を行います。外部の専門家を招聘し、セキュリティ診断を実施することも有効です。
調査には、システムのログ解析やネットワークトラフィックの監視、内部関係者への聞き取り調査などがあります。原因を知ることで再発防止に役立つ情報を得ることができます。
被害拡大防止とセキュリティ対策
情報漏えいが確認された場合、対策本部を設置し、当面の対応方針を決定します。対応方針に従って、被害が拡大しないよう即座に対応策を講じましょう。
情報が外部からアクセスできる状態にある場合や、被害が広がる可能性がある場合には、迅速に遮断措置を取る必要があります。
例えば、漏えい元となったシステムを隔離し、ネットワークから切り離すなどの対応が求められます。また、セキュリティの脆弱性が発見された場合には、直ちにシステムの修正やアップデートを実施し、再度の侵入や攻撃を防ぎます。
これらの迅速な対応により、被害の拡大と二次被害を最小限に抑えることができます。
関係者への通知・報告
漏えいした情報の対象となる個人や取引先に対し、当面の状況と今後の対応について丁寧に説明します。さらに、監督官庁、警察、IPA(情報処理推進機構)などへの届出や、ホームページやマスコミを通じた公表も検討します。
例えば、情報漏えいが紛失や盗難、不正アクセス、内部犯行、脅迫など犯罪性がある場合は、警察への届出を行います。
また、広範囲での影響が及ぶと考えられる場合には、ホームページでの情報公開や記者発表を通じて公表します。ただし、情報の公表による被害拡大につながる恐れがある場合は、公表の時期や対象について慎重に検討します。
このような対応を通じて、影響を受ける個人や組織の不安を和らげ、企業の透明性と誠実さを示すことができます。
問い合わせ・クレーム対応
顧客や取引先からの問い合わせや苦情に迅速かつ丁寧に対応するため、専用の問い合わせ窓口を設置します。電話、メール、チャットなど複数の連絡手段を提供することが望ましいです。
さらに顧客に対して、事実関係を正確かつ迅速に伝えることが重要です。情報漏えいの状況、企業の対応策、今後の予定などを明確に説明し、顧客の不安を和らげるよう努めましょう。
再発防止の策定と復旧措置
情報漏えいの根本原因を分析し、同様の事態が再発しないようにするための具体的な対策を策定します。
セキュリティの脆弱性の修正だけでなく、システム全体のセキュリティ強化を図ります。例えば、アクセス制御の厳格化、暗号化の導入、定期的なセキュリティ監査などを実施します。
そして、通常業務の早期復旧を目指し、影響を受けたシステムやプロセスを迅速に再構築します。必要に応じて、バックアップデータからの復旧作業も行います。
また、従業員教育の強化を行い、情報漏えいに対する基礎知識や、情報漏えい発生時の適切な対応が取れるようトレーニングを行うことで、組織全体で連携したセキュリティ強化を測ることができます。
アフターフォロー
情報漏えいが発生した後は、その影響範囲を再評価し、今後のリスク管理に活かすための教訓を得ることが重要です。影響を受けた顧客に対しては、定期的なフォローアップを実施し、被害に対する補償や追加のセキュリティ対策の案内を通じて信頼回復を図ります。
また、対応策や調査結果をまとめた報告書を作成し、社内外の関係者に共有します。必要に応じて、監督官庁への報告も行い、情報漏えいの詳細と対応状況を説明します。
これらの初動対応を迅速かつ的確に実施することで、情報漏えいによるダメージを最小限に抑え、顧客や取引先の信頼回復を目指すことができます。
情報漏えい防止のための対策5選
セキュリティソフトを導入する
情報漏えいを防ぐためには、適切なセキュリティソフトの導入が不可欠です。セキュリティソフトは、端末の種類や利用方法によって選択が異なります。
近年ではリモートワークの普及により、多様な端末やITシステムを使用する機会が増え、セキュリティ対策もより複雑化しています。このため、セキュリティソフトの導入には慎重な選定が求められます。
ウイルス対策ソフトの導入により、基本的なマルウェア検知と感染後の排除が期待できます。しかし、シグネチャー型と呼ばれる対策ソフトは、既知のマルウェアに対しては高い検知能力を持つ一方で、新たに登場するマルウェアには対応しきれないことがあります。
そのため、定期的なソフトウェアのアップデートや、他のセキュリティ対策との併用が重要です。このように、セキュリティソフトの適切な導入と運用は、情報漏えいのリスクを大幅に低減させる重要な対策です。
社内のセキュリティ意識を高める
情報漏えい防止対策の一環として、社員一人ひとりのセキュリティ意識を高めることが重要です。
社員の意識が低いと、ヒューマンエラーや内部不正が発生しやすく、これが情報漏えいの大きな原因となります。そのため、以下のような具体的な取り組みを行いましょう。
まず、社員に対して定期的な研修やセミナーを実施し、セキュリティに対する認識を高めてもらうことが必要です。普段何気なく取り扱っている情報が、情報資産であることを認識させることで、情報漏えいのリスクを理解し、日常業務での行動を改善する意識を持たせます。
時間が経つにつれて薄れていくセキュリティ意識を防ぐため、研修は単発ではなく、定期的に行うことが求められます。
研修の中では、業務に関係のないWebサイトへのアクセスを控えることや、不審なメールは開かないように徹底することを指導しましょう。また、メールの誤送信を防ぐためのルールを明確にし、重要なデータの管理方法を徹底させます。これに加え、OSやソフトウェアの定期的なアップデートを欠かさないように指導し、最新のセキュリティ対策を常に維持することも大切です。
これらの取り組みにより、社員のセキュリティ意識が向上し、情報漏えいのリスクを大幅に減少させることができます。企業全体で情報セキュリティを高める文化を築き上げることで、情報漏えいを未然に防ぎ、安心して業務を遂行できる環境を整えましょう。
機器の持ち出し・持ち込みを制限する
情報漏えい防止の観点から、機器の持ち出し・持ち込みを制限することは非常に重要です。ヒューマンエラーによる情報漏えいには、機器の紛失や置き忘れによる事案も多く、特に記録媒体が第三者に渡ると大量のデータが流出し、悪用されるリスクがあります。
まず、パソコンやUSBメモリなどの記録媒体の持ち出しを制限しましょう。どうしてもデータを持ち出す必要がある場合には、暗号機能が付いた機器を使用することを推奨します。暗号化された機器ならば、万が一紛失してもデータの不正利用を防ぐことができます。
また、個人で使用しているスマホやUSBメモリを社内のパソコンに接続すると、ウイルスに感染する危険性があります。これを防ぐために、許可されていない機器を社内に持ち込まないよう、明確な社内ルールを策定し、厳格に管理することが求められます。
さらに、社外から社内にネットワーク経由で接続する必要がある場合には、利用する回線のセキュリティについても十分に把握することが必要です。安全な回線を選定し、セキュリティ対策を講じることで、社内ネットワークへの不正アクセスを防ぎます。
社員全員がこれらのルールを守り、適切な対応を取ることで、安全な情報管理環境を構築しましょう。
認証方法を強化・管理する
IDとパスワードだけの認証では不正アクセスのリスクが高まるため、より強力な認証手段を導入することが求められます。
たとえば多要素認証(MFA)を取り入れることが効果的です。多要素認証とは、知識情報(例:パスワード)、所持情報(例:スマートフォンやセキュリティトークン)、生体情報(例:指紋や顔認証)のうち、2つ以上の要素を組み合わせて認証する方法です。
この仕組みにより、1つの認証要素が突破されても、他の要素がセキュリティを保つため、情報漏えいのリスクを大幅に低減できます。
さらに、一度IDとパスワードを入力するだけで複数のサービスにログインできるシングルサインオン(SSO)の導入も便利です。SSOを活用することで、ユーザーが複数のパスワードを管理する必要がなくなり、パスワードの使い回しや管理ミスによるセキュリティリスクを軽減できます。
認証方法の強化だけでなく、認証情報の適切な管理も重要です。不正アクセスや不正操作の足がかりとなるのは、IDやパスワードのずさんな管理状況です。
最近ではリモートワークの普及に伴い、不適切な認証情報の管理により不正アクセスが増加しています。特にリモートデスクトップなどの遠隔操作ツールを使用する際には、セキュリティ設定の強化が必要です。不正アクセスされると、社内ネットワークに接続されている端末を不正操作され、マルウェアをダウンロードされる危険性があります。
また、定期的なパスワード変更や、不要なアカウントの削除などを徹底も重要です。強固な認証方法と管理体制を構築することで、情報漏えいのリスクを最小限に抑えることができます。
暗号化データを活用する
第三者による不正なデータ閲覧を防ぐために、データを暗号化しておくことは有効な手段です。暗号化ソフトウェアを利用して、保存データを自動的に暗号化する仕組みを導入すると効果的です。
不正に入手されたIDやパスワードを使ってアクセスされる事例もあるため、暗号化は外部にデータが漏れるリスクを大幅に低減します。また、万が一パソコンやスマホなどの記録媒体の紛失や置き忘れが発生しても、データが簡単にアクセスされることを防ぐことができます。
データの送受信時にも暗号化を施すことで、通信経路上での情報漏えいを防ぐことができます。SSL/TLSプロトコルを使用した安全な通信や、VPN(仮想プライベートネットワーク)を活用して、リモートワークや外部とのデータ交換時にもセキュリティを確保しましょう。
さらに、データベースやクラウドストレージに保存されるデータも暗号化することが推奨されます。クラウドサービスを利用する場合は、提供元がどのような暗号化対策を行っているかを確認し、必要に応じて追加の暗号化対策を講じることが重要です。
暗号化は情報セキュリティの基本的な手段であり、企業の情報資産を守るための強力なツールとなります。
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まとめ|情報漏えいのリスクと今すぐ始める未然防止対策
本記事では、情報漏えいによる企業リスクとその発生要因、及び具体的な対策について解説しました。情報漏えいは、サイバー攻撃、内部不正、ヒューマンエラーが主な原因です。これらのリスクは、企業の社会的信頼の喪失、金銭的ダメージ、業務負担の増大、二次被害の発生など、多大な影響を及ぼします。
情報漏えいを防ぐために、次のアクションプランを実行しましょう。
- 社内システムのセキュリティ強化
- 従業員の教育
- アクセス制御の徹底
- 情報漏えい時の対応準備
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