TikTokの危険性とは?日本での情報漏洩リスクや企業の運用対策を解説
TikTokは国内外で急速に普及したショート動画プラットフォームですが、企業が業務活用・SNS運用を行う上で情報漏洩・炎上・安全保障上の懸念など複数のリスクが指摘されています。本記事では、TikTokが持つ危険性を8つの視点から詳しく解説し、企業が実践すべき運用対策をわかりやすくまとめます。
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TikTokに危険性はある?
TikTokには一定のリスクが存在します。個人ユーザーにとっては個人情報の漏洩やプライバシー侵害、企業にとっては炎上・著作権侵害・安全保障上の懸念が主な危険性として挙げられます。特に2023年以降、アメリカや欧州の政府機関では業務端末へのTikTokインストールを禁止するなど、国際的にもリスクへの警戒感が高まっています。
ただし、TikTokは企業のマーケティング活用においても有力なチャネルであり、リスクを正しく理解した上で適切な対策を講じることが重要です。
関連記事:SNSリスクとは?企業が直面する主なリスクと対策方法
TikTokの危険性・情報漏洩が懸念される8つの理由
企業がTikTokを運用・活用する際に直面しうる危険性を、以下の8つの観点から解説します。
理由①個人情報や機密情報が流出するリスク
TikTokで動画を撮影・投稿する際、背景に映り込んだ社内書類・ホワイトボード・パソコン画面などから機密情報が流出する可能性があります。実際に、店舗スタッフや工場従業員が職場を映した動画を投稿した際、業務マニュアルや顧客情報が映り込んでいたケースが報告されています。また、TikTokアプリはデバイスのクリップボードや連絡先データへのアクセスを行うことが一部研究者によって指摘されており、意図しない形での個人情報収集リスクも存在します。
企業が運用アカウントを持つ場合はもちろん、従業員が個人アカウントで職場の様子を投稿するケースにも注意が必要です。
理由②動画の無断転載や著作権侵害のリスク
TikTokに投稿したコンテンツは、他のユーザーによって無断でダウンロード・転載される可能性があります。自社のオリジナルコンテンツが無断使用されるだけでなく、運用担当者が意図せず他者の著作物(楽曲・映像など)を使用してしまうリスクもあります。TikTokでは著作権管理された楽曲の使用制限が設けられていますが、抜け道を利用した二次使用が横行しており、企業が著作権侵害者として指摘を受けるケースも存在します。投稿素材の著作権確認は運用の基本として徹底する必要があります。
理由③誹謗中傷や悪質なコメントによる被害リスク
TikTokのコメント欄は匿名性が高く、企業アカウントの投稿に対して根拠のない誹謗中傷コメントが集中することがあります。一度ネガティブなコメントが広がると、アルゴリズムによって投稿が拡散され、短時間で炎上状態に発展するケースもあります。特に食品・飲食・小売業など消費者と直接接点のある業種では、サービスや商品に対する批判的なコメントが起点となる炎上リスクに注意が必要です。コメントの定期モニタリングと迅速な対応体制の構築が不可欠です。
理由④悪質なDM(ダイレクトメッセージ)による詐欺リスク
TikTokのDM機能を悪用したフィッシング詐欺・スパム被害も報告されています。企業アカウントや著名人を装ったなりすましアカウントから、担当者に対して不審なリンクや偽の取引依頼が送られてくるケースがあります。SNS運用担当者がこうしたDMに対応してしまい、情報漏洩や金銭被害につながる事例も存在します。DMの取り扱いルールと不審メッセージの報告フローを社内で整備しておくことが重要です。
理由⑤ユーザー間トラブルやなりすまし被害のリスク
自社ブランドや商品名を騙る偽アカウント(なりすましアカウント)が作成されるリスクがあります。なりすましアカウントが不適切な情報を発信することで、消費者からのクレームやブランドイメージの毀損につながることがあります。TikTokでは公式アカウントの認証制度がありますが、認証を受けていないアカウントは第三者から見分けが難しいケースもあります。定期的に自社ブランド名で検索を行い、なりすましアカウントを早期発見する体制を整えましょう。
理由⑥不適切な投稿内容による炎上・拡散リスク
TikTokの動画は「バズ」しやすい反面、炎上も急速に拡散するという特性があります。いわゆる「バイトテロ」(アルバイト従業員による不適切な動画投稿)はTikTokを発端に拡散するケースが多く、飲食・小売・サービス業に甚大な被害をもたらしてきました。また、企業の公式アカウントが不用意に政治的・社会的に敏感なトピックに触れたり、差別的な表現を含む動画を投稿した場合、急激な批判を受けるリスクがあります。投稿前のダブルチェック体制と、ソーシャルメディアガイドラインの整備が不可欠です。
理由⑦TikTok運営企業によるユーザーデータの収集懸念
TikTokの運営会社であるByteDanceは中国に本社を置く企業です。TikTokのアプリはデバイスの位置情報・閲覧履歴・顔認証データ・連絡先など多岐にわたるデータを収集することが利用規約で定められており、そのデータが中国政府に提供されうるとの懸念が各国で示されています。2023年にはByteDanceの従業員が米国ユーザーのデータに不正アクセスしていたことが報道され、データガバナンス上のリスクが改めて注目されました。業務端末でのTikTokアプリ利用には特に注意が必要です。
理由⑧アメリカ等における安全保障上の懸念表明
TikTokをめぐる安全保障上の懸念は、複数の国で政策的な対応につながっています。主な動向は以下の通りです。
- アメリカ:2024年、「TikTokを使用禁止にするか米国企業への売却を義務付ける」法律が成立。2025年1月に一時的なアクセス制限が実施されたが、その後暫定的に再開。規制の行方は引き続き注目されている。
- 欧州連合(EU):欧州委員会・欧州議会などの職員に対し、業務端末へのTikTokインストールを禁止。
- 日本:政府は現時点で明示的な禁止措置を取っていないが、一部省庁・自治体が業務利用を自粛している。
- インド:2020年に安全保障上の理由からTikTokを全面禁止。
企業として、これらの国際的な動向を踏まえた上で自社のTikTok運用方針を定めることが求められています。
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【企業向け】TikTokを安全に活用・運用する5つの対策
TikTokのリスクを把握した上で、企業が実践すべき具体的な対策を5つご紹介します。
対策1. SNS運用ガイドラインとマニュアルを策定する
TikTokをはじめとするSNS運用の安全性を高めるには、社内の運用ガイドライン・マニュアルの整備が最初のステップです。具体的には以下の内容を盛り込むことが推奨されます。
- 投稿前の確認フロー(上長・法務部門によるダブルチェック体制)
- 発信してはいけない情報の明示(顧客情報・社内機密・政治的発言など)
- 著作権・肖像権の確認基準
- 炎上発生時の初動対応フロー
ガイドラインは作成して終わりではなく、定期的な見直しと全社員への周知徹底が重要です。
対策2. 従業員へのリテラシー教育を徹底する
企業のSNS炎上の多くは、従業員の個人アカウントによる不注意な投稿がきっかけとなります。個人のアカウントから企業の機密が漏れるリスクを従業員に理解させる教育が不可欠です。入社時のオリエンテーションに加え、年1回以上のSNSリスク研修を実施し、「職場の様子を撮影した動画」「商品・サービスに関する個人的な感想投稿」「社名・業務に関連する情報の開示」などに関するリスクを具体事例とともに学ばせることが効果的です。
対策3. コメント欄の設定を見直し、荒らしを防ぐ
TikTokには、コメントの表示設定を制御する機能が用意されています。コメントのフィルタリング機能・特定ワードのブロック設定・コメントを承認制にする設定などを活用することで、悪質なコメントや荒らし行為を最小限に抑えることができます。また、コメントへの返信は感情的にならず、事実に基づいた丁寧な対応を心がけましょう。返信内容を誤ると、それ自体が炎上の火種になることもあります。
対策4. 万が一の炎上に備えたエスカレーションフローを構築する
炎上は予防が理想ですが、100%防ぐことは困難です。炎上が発生した際の迅速な対応手順をあらかじめ決めておくことが被害の最小化につながります。エスカレーションフローには以下を含めましょう。
- 炎上の検知・報告ルート(誰がどこに報告するか)
- 投稿の削除・非表示判断の基準と権限者
- 公式声明・謝罪文の発出プロセス
- 法的対応が必要な場合の弁護士・外部専門家への連絡ルート
関連記事:SNS炎上が起きたらどうする?企業が取るべき対応策を解説
対策5. 外部のSNSモニタリングツール・監視サービスを導入する
TikTokを含むSNS全体を24時間365日、自社だけで監視し続けることは現実的に困難です。特に、炎上の兆候(リスク投稿の急増・批判的なコメントのスパイク)を早期に検知するためには、外部のSNSモニタリングサービスの活用が効果的です。
エフェクチュアルが提供する「WEBリスクモニタリング Mimamorn」は、TikTok・X・Instagram・掲示板・サジェストを含む200以上のメディアを常時監視し、リスク投稿を早期検知します。平時はAI×専門スタッフによる監視、有事のみプロの実働部隊が対応する柔軟な体制により、高額なコンサル固定費をかけずに企業のSNSリスク管理を実現します。
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まとめ:TikTokの危険性を理解し、企業は適切な監視体制を
TikTokは若年層を中心に強大なリーチを誇る一方、情報漏洩・著作権侵害・炎上・データ収集懸念・安全保障上のリスクなど、企業にとって無視できない危険性を内包しています。これらのリスクを正しく理解した上で、
- SNS運用ガイドラインの整備
- 従業員への教育
- コメント管理設定の最適化
- 炎上時のエスカレーションフロー構築
- 外部モニタリングサービスの活用
という5つの対策を組み合わせることで、TikTokを安全かつ効果的に活用できます。SNS運用のリスク管理にお悩みの方は、専門家への相談をご検討ください。
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