最終更新日 2024.10.7
Twitter(X)大国日本では、心無い誹謗中傷を含むツイート数が増加傾向にあります。もしもこれに巻き込まれてしまった場合、早期に対策しなければやがて炎上し、御社のブランドイメージが崩壊するかもしれません。
この記事では、Twitter(X)が炎上しやすい理由や、Twitter(X)社に問題のツイートを通報する方法、Twitter(X)社が削除依頼に対応しなかった場合の効果的な対策について説明します。
なお、すでにTwitter(X)にて炎上しており早急に解決したい方は、専門業者にご相談されることをおすすめします。
どうしてTwitter(X)では誹謗中傷されやすいのか?
短文で気軽につぶやけるTwitter(X)上で、誹謗中傷による炎上事件が多発しています。ひとたび炎上すれば、その悪影響は計り知れず、企業のブランドイメージが崩壊してしまうこともあります。
どうしてTwitter(X)では、他のSNSに比べて誹謗中傷が多いのでしょうか?いくつかの理由がありますが、そのなかでも特徴的な2つの理由について確認しましょう。
匿名性が高く発言しやすい
Twitter(X)で誹謗中傷事件が起きやすい理由の1つ目は、匿名性が高く発言しやすいことです。本名以外にニックネームでも登録可能で、正体を知られずにつぶやく(ツイートする)ことができます。また、140文字という短文形式であることから、深く考えずとも気軽に発言しやすいという特徴があります。
これが悪い方に作用してしまった結果、悪意ある発言を軽率に行う人が増えているのです。つぶやいた本人にとってはただの「ひとりごと」であっても、名誉棄損や侮辱罪にあたる場合もあります。
匿名であることは個人情報保護の観点で考えると有効ですが、匿名性を利用した悪質な誹謗中傷事件につながる危険性もあるのです。
公開範囲が広く拡散されやすい
Twitter(X)で誹謗中傷事件が起きやすい理由の2つ目は、公開範囲が広く拡散されやすいことです。
総務省の調査では10~20代のおよそ70%がTwitter(X)を利用しているとされており、手軽に、かつ瞬く間に情報を拡散できます。また、リツイート機能を繰り返すことで、拡散力がネズミ算式に増大します。リツイート機能とは、他人がつぶやいたツイートを自分のフォロワーに対して再び発信できる機能のことです。
発信者や内容を吟味せずにリツイートする人も多く、悪意ある発言やフェイクニュースが拡散されてしまう結果につながるのです。
誹謗中傷ツイートにより企業が受ける被害
内容が事実であるかどうかに関わらず、誹謗中傷ツイートにより企業が受ける可能性がある影響は非常に大きいです。
ネガティブな情報による社会的信用の低下やブランドイメージの低下、売上の減少など事業継続に大きな影響を与える可能性があります。
社会的信用が低下する恐れがある
社会的信用とは、企業が社会から受ける信頼や評価のことを指します。
ネット上での風評被害が広がると、企業に対するイメージが悪化し、信頼が失われます。誹謗中傷のツイート内容が事実無根であったとしても、ネガティブな内容で話題になっている企業と取引をしていることで巻き込まれたくないという心理から、既存顧客との契約が解除されたり、新規取引が減少する可能性があります。
ブランドイメージの低下の恐れがある
消費者や他の企業は、ある企業が提供するブランドに対して「高級」「おしゃれ」など何らかのイメージを持っています。ブランドイメージとは、消費者がその企業や製品に対して抱くイメージや感情のことを指します。
誹謗中傷ツイートが拡散されると、これまで消費者が抱いていたポジティブなブランドイメージがネガティブなものに変わってしまい、ブランド全体の価値が低下する恐れがあります。
ブランドイメージの低下により、ブランドを支えていたロイヤル顧客などの既存顧客が競合他社へ流出したり、新規顧客の獲得が困難になるという影響が考えられます。
収益の減少する
売り上げは、誹謗中傷の影響を最も受けやすいです。
これまで紹介してきた社会的信用の低下やブランドイメージの低下の影響なども最終的には収益の減少につながります。誹謗中傷によるネガティブな情報の拡散により、企業や商品に対してよくない印象を持たれてしまうと消費行動が抑制され売り上げが減少する可能性があります。
また、取引先との取引量も減少する可能性があるため、被害が拡大すると経営に大きな問題が出ます。
採用活動が難しくなる
誹謗中傷により、求職者が減少することで採用活動が難航したり、従業員の離職が増加したりする可能性があります。
採用活動が難航すると、企業は必要な人材を確保することができないため、人材不足に陥り、事業運営に支障が出る恐れがあります。
誹謗中傷されたらTwitter(X)社へ通報しよう
誹謗中傷のコメントを見つけたら、速やかにTwitter(X)社に通報しましょう。
近年では、Twitter(X)上でSNSマーケティングを行う企業が誹謗中傷やフェイクニュースなどのSNSトラブルに巻き込まれることもあります。
放置して炎上すると、企業のブランドイメージを維持することが困難になり、株価の暴落や取引先の減少などの不利益を引き起こす可能性も出てきます。
誹謗中傷として認定されやすいツイートとは
Twitter(X)社は、利用者が安全にTwitter(X)を使えるようにと公式にTwitter(X)ルールを定めています。
Twitter(X)ルールで禁止されている投稿内容には主に以下の3つがあります。
■攻撃的・暴力的な内容
特定の個人や集団を標的とした嫌がらせや脅迫行為の投稿が禁じられている。「他者の発言に対する抑制」や「身体への重大な危険・死亡・病気を望む行為」などが該当する。
■ヘイト行為を助長する内容
人種や出生地、性別、宗教などに言及してヘイトを助長するような内容を投稿することが禁じられている。
■個人情報を開示する内容
個人情報を本人の許可なく投稿することが禁じられている。具体的には、住所を特定する情報やマイナンバーなどの身分証明番号、電話番号やメールアドレス、銀行口座やクレジットカードの暗証番号などが該当する。
Twitter(X)ルールでは、名誉棄損や権利侵害における禁止事項が記載されていて、自殺や自傷行為を促す発言や特定の人物(個人・法人)をターゲットにした嫌がらせの発言などが当てはまります。
適用範囲は、ツイートだけでなく、DM(ダイレクトメッセージ)やプロフィール欄も含まれます。
注意すべき点は、Twitter(X)社が全ての事例に対して対応を行うわけではないことです。ツイート内容がTwitter(X)ルールに違反していたとしても、個別事案の最終的な判断はTwitter(X)社が行うのです。
誹謗中傷として認定された場合のTwitter(X)社の対応
通報者から報告を受けたTwitter(X)社が、投稿内容を誹謗中傷と認定した場合、強制的な対応を行います。具体的には、投稿者に対して削除を求めたり、警告したりします。
Twitter(X)社が削除を要請すると、その投稿は削除されるまでの期間は他の投稿者から見えない状態になります。
違反の内容が重大であったり、反省がなく繰り返されたりする場合は、アカウントが凍結されることもあります。
通報者に対しては、報告したツイートやアカウントがTwitter(X)ルールに違反していたかどうかを知らせます。
誹謗中傷として認定されなかった場合のTwitter(X)社の対応
誹謗中傷として認定されなかった場合は、ツイートの削除やアカウント凍結措置は行われず、Twitter(X)社から違反ではないという通知があります。
Twitte(X)r社へ誹謗中傷ツイートを通報する方法
Twitter(X)社への通報は匿名で行えます。あらかじめ通報方法を確認しておくことで、SNSトラブルに巻き込まれても慌てずスマートに通報できます。
以下では、Twitter(X)社に通報する際の詳細な手順を説明します。
※Twitter(X)社への通報方法は、当該ツイートを表示してアクセスする方法と、Twitter(X)社のヘルプセンターに問い合わせる方法の2つがありますが、今回は前者について記載します。
スクリーンショットをとり証拠を押さえる
まずは、削除したいツイートの画面のスクリーンショット(画像キャプチャ)をとり、証拠を残しましょう。
URLやアカウント名も控えておくと、当該ツイートが削除されたかどうかを確認する際に便利です。
画像の加工を疑われた場合に備えて、誹謗中傷のコメントを印刷しておくといいでしょう。
証拠を押さえる理由は、Twitter(X)での誹謗中傷の証拠がないと、損害賠償や刑事事件などの罪に問えないからです。
報告したいツイートを表示する
まず、報告したいツイートを、アプリ版もしくはブラウザ版で表示します。
ツイートを報告するページへアクセスしトピックを選択する
次に、ツイートを報告するページへアクセスし、トピックを選択します。
アプリ版の場合は、Twitter(X)のアプリを起動して削除したいツイートを発見したら、ツイートの右上にある「…」アイコンをタップしてください。表示されたメニューの下から2番目にある「ツイートを報告する」という項目をタップすると、ツイートを報告するページにアクセスします。
ブラウザ版の場合は、ブラウザ版Twitter(X)のログインページからログインしてください。
アプリ版と同様に、当該ツイートの右上にある「…」アイコンをタップしましょう。その後の操作もアプリ版と同じです。
事実の詳細を報告する
次に、事実の詳細を報告します。問われている質問に答え、詳しい状況を説明します。
「問題を報告する」というページが表示されるので、該当するトピックを選択しましょう。誹謗中傷の場合は「不適切または攻撃的な内容を含んでいる」であることが多いです。
その後さらに詳しい状況を質問されますので、当てはまる項目をタップして送信ボタンを押しましょう。これでTwitter(X)社に問い合わせ内容が送信されます。
Twitter(X)ルールに違反していなかったらどうする?
Twitter(X)ルールに違反していない場合は、Twitter(X)社は動いてくれません。しかしこのままにしておくともっと被害が大きくなる可能性があるので、次の手段を考えることが必要になります。具体的には、誹謗中傷対策専門のコンサルティング会社に依頼する方法などです。
誹謗中傷対策の専門業者へコンサルティングを依頼する
Twitter(X)社が対応しない場合は、誹謗中傷対策の専門会社へコンサルティングを依頼することをおすすめします。
誹謗中傷対策として、通常のSEOと真逆の「逆SEO」が有効な場合もあります。逆SEOをかけて検索順位を下げることで、誹謗中傷が書かれた企業のWebサイトが多くの人の目に触れるのを避けられるのです。
逆SEOの具体的な方法とは、自社の良質なコンテンツを新たに作成することで不適切なコンテンツより上位表示させる方法です。コンテンツの質を高めた後は、古い記事をリニューアルするなど検索順位を保つ努力をすることが大事です。
とはいえ、即効性はないので、誹謗中傷対策のプロにコンサルティングを依頼し、適切な方法を提案してもらうことをおすすめします。
誹謗中傷対策の専門家による迅速で効果的な対策について提案を受けられるだけでなく、被害を未然に防ぐことも可能です。弁護士と連携している場合もあるので、その場合は誹謗中傷被害を専門とする弁護士を紹介してもらえます。
弁護士へ相談する
弁護士へ相談することで、仮処分申し立てや損害賠償請求といった法的手段で対応することができます。
誹謗中傷のツイートを削除するためには、裁判所への削除の仮処分申立てが必要です。これには全問的な知識も必要になるため、弁護士に依頼することで代行してもらうことができます。
裁判所への仮処分申立てを行い、発信者を特定後、発信者に責任追及を行うことが可能です。
警察へ相談する
警察へ相談するという方法もあります。警察は年々増加するネット犯罪対策に力を入れているので、ネットワーク犯罪を取り締まる「サイバー犯罪対策科」に相談するのがいいでしょう。
しかし、警察がネットの誹謗中傷事案に介入してくれる可能性はまだまだ低いのが現状です。その理由は、民事不介入の原則があるからです。よほど悪質と認められない限り、当事者間での解決を求められます。刑事事件など、犯罪として成立する場合でなければ、基本的に警察は動いてくれません。
誹謗中傷サイトへの対策ならオンライン評判管理対策へ
警察や弁護士では解決できないTwitter(X)のトラブルは、株式会社エフェクチュアルのサービス「オンライン評判管理対策」での対処をご検討ください。
およそ700社の炎上問題解決の実績をもつエフェクチュアルは、ネガティブサイトの検索順位を下げることによって、誹謗中傷のコメントがユーザーに表示されにくくします。
法的措置による削除要請はできませんが、ネガティブ情報の拡散性を低下させるとともにブランドイメージの改善も行います。
エフェクチュアルでは、主に以下の3つの対策を行います。
- 検索結果表示における誹謗中傷サイトの上位表示を防ぐ
誹謗中傷サイトをGoogle検索で10位以下に落とすことで、ユーザーにほぼクリックされない状態にします。 - 入力補助・関連検索の誹謗中傷キーワード対策をする
風評被害につながる誹謗中傷キーワードを発見し、対策します。 - 検索エンジンから得られるネガティブ情報を検知し、報告する
検索エンジン上のネガティブ情報を走査・検知し、その表示履歴を記録するとともに迅速に通知します。
まとめ
SNSのなかでもTwitter(X)で誹謗中傷が多い理由や、Twitter(X)社への通報方法、Twitter(X)社が違反とみなさなかった場合の対処方法について説明しました。
警察や弁護士に相談しても法律違反がない場合は動いてくれませんが、エフェクチュアルのオンライン評判管理対策なら迅速に対応できますので、検討してみてください。
オンライン評判管理対策