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SNSの問題点|被害を未然に防ぐために必要なアプローチとは

最終更新日 2024.09.15

現代社会においてコミュニケーション、情報共有の新しいツールとしての地位を確立したSNS。

リアルタイム性や拡散力が高く、国境を超えて世界とつながれるなど数えきれないほどのメリットがありますが、その一方で問題点やリスクもあります。安全面への配慮を怠ると炎上や情報漏洩など個人、企業問わずに大きな被害を被る可能性があります。

この記事では、SNSを使用するデメリットや課題について紹介し、被害を未然に防ぐためにどのような対策が必要か詳しく解説していきます。

すでにSNSを使用している場合も、今一度SNSとの向き合い方を見直してみましょう。

なお、SNSの誹謗中傷や炎上などの問題を未然に防ぎたい方は、WEB監視ツールをご利用ください。

目次

SNSのデメリットと課題点

SNSはうまく活用すると個人の生活を豊かにしたり、企業の成長を後押ししたりする有用なツールになりますが、デメリットや課題点も多く存在します。

主なデメリット・課題点は以下の通りです。

SNSのデメリットと課題点
  • ネット炎上
  • プライバシーの侵害、個人情報の流出
  • アカウントの乗っ取り
  • フェイクニュースや信頼性の低い情報を掴むリスク
  • メンタルヘルスへの悪影響

これらのリスクを具体的に理解し、適切に利用しましょう。

ネット炎上

拡散力の高いSNSには、炎上リスクが付き纏います。

炎上とは、個人や企業の発言や行動が批判を浴び、大規模な非難や攻撃に発展する現象です。炎上は一度発生すると、情報が瞬時に拡散され、ブランドイメージや個人の信用を著しく損なう可能性があります。

炎上を防ぐためには、発言の内容やタイミングに注意が必要です。気軽に発信できるのがSNSの魅力ですが、炎上を避けるためには「本当に投稿して問題ないか」を慎重に確認するようにしましょう。

万が一炎上が発生した場合には、迅速かつ誠実な対応を行い、問題の沈静化を図る必要があります。

プライバシーの侵害、個人情報の流出

SNSでは個人情報が容易に共有、公開されるため、プライバシーの侵害や個人情報の流出に注意が必要です。

うっかり自分の個人情報や位置情報を漏洩してしまうだけでなく、悪意のあるユーザーによって情報が不正に取得されるケースもあります。

プライバシー設定を適切に行い、公開範囲を限定することが重要です。また、個人情報を含む投稿は慎重に行い、必要以上の情報を公開しないようにしましょう。

定期的にアカウントのセキュリティを確認し、強固なパスワードを設定することも効果的です。

アカウントの乗っ取り

アカウントを乗っ取られて悪用されるおそれもあります。

アカウントが乗っ取られると詐欺に使われたり、マルウェアの拡散に使用されたり二次被害の拡大も懸念されます。2段階認証を設定し、パスワードを定期的に変更するなどの対応が必要になるでしょう。

また、フィッシング詐欺や不審なリンクに注意を払い、個人情報を安易に提供しないことが重要です。

アカウントが乗っ取られた場合は、直ちにプラットフォームに報告し、アカウントを停止してもらうなど被害を最小限に抑えるための措置を講じる必要があります。

フェイクニュースや信頼性の低い情報を掴むリスク

SNS上には、フェイクニュースや信頼性の低い情報が多く存在し、リテラシーがないと嘘の情報を掴んでしまうリスクがあります。

嘘の情報を掴まないようにするために、複数の情報源を確認し、情報の信憑性を判断する必要があります。また、有名人を装った偽アカウントや架空サイトへの誘導など詐欺被害に合うリスクもあるので、注意が必要です。

メンタルヘルスへの悪影響

SNSの過度な使用は、メンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があります。

他者との比較やネガティブなコメントにより、自己評価が低下し、ストレスや不安を感じる場合があるので注意が必要です。SNS上で誹謗中傷やハラスメントを受けるケースも珍しくありません。

メンタルヘルスを守るためには、SNSの利用時間を制限し、ポジティブなコンテンツに触れることを心掛けることが重要です。定期的にSNSから距離を置くデジタルデトックスを行うことも有効です。

SNS上で発生した事件

実際にSNS上で発生した事件について紹介します。

同様の被害にあうリスクがあることを理解したうえでSNSを正しく活用しましょう。

回転寿司チェーン店での迷惑行為による炎上

回転寿司チエーン店で、男性が湯呑みを舐めて未使用の湯呑み置きに戻す、しょうゆのボトルの口を舐める、レーンを流れる寿司に唾液をつけるなどの迷惑行為をしている動画がSNSに投稿され炎上しました。

店舗側が自ら発信した内容ではないテロ的な行為であるものの、全国の店舗で客足が遠のき、親会社の株価が急落するという大きな経済損失を招く結果となりました。

市職員による税務情報の流出

市職員がX(旧Twitter)に投稿した画像に市内企業の税務情報が記載された書類が映り込んでおり、企業名や資産取得価格の一部などの情報が漏洩しました。

個人のリテラシー不足が招いた情報流出事例であり、個人SNSの運用についても危機意識を持たせる社内教育が必要だといえるでしょう。

スポーツ選手のアカウント乗っ取り

複数のスポーツ選手のSNSアカウントを乗っ取り、販売したとしてアルバイト店員の男が逮捕。スポーツ選手以外にも150人に及ぶアカウントを乗っ取って販売し、400〜500万円を売り上げていたことが判明しました。

公表されている誕生日などからパスワードを割り出したと供述しており、安全性の高いパスワードの設定や、パスワードの定期的な変更などの対策が必要といえるでしょう。

SNS上の課題解決のために必要なアプローチ

SNS上の課題解決のために必要なアプローチを解説します。

必要なアプローチは主に以下の通りです。

SNS上の課題解決に必要なアプローチ
  • 教育、啓発を行う
  • 不適切なコンテンツの報告
  • レギュレーション、ガイドラインの整備
  • SNSプラットフォーム自体の社会的責任
  • 専用リスク管理ツールの使用

それぞれ詳しく見ていきましょう。

教育、啓発を行う

SNSの安全な利用を促進するためには、教育と啓発が不可欠です。ユーザーがSNSのリスクを正しく認識し、適切な利用方法を学ぶことでトラブルを未然に防止できます。

学校、企業、地域社会などでSNSリテラシーを高める研修を行い、情報の取捨選択やプライバシー保護の重要性を説明する必要があります。

企業SNSを運用する場合は、企業SNSだけでなく個人のアカウントの使用方法の指導も必要です。

不適切なコンテンツの報告

SNS上で不適切なコンテンツを見つけた場合は、報告機能を活用してプラットフォームにすぐに報告しましょう。プラットフォーム側も、報告を受けたコンテンツを迅速に審査し、適切な措置を講じる体制を構築する必要があります。

レギュレーション、ガイドラインの整備

SNSの利用においては、政府や関連機関のレギュレーションとガイドラインの整備が不可欠です。

レギュレーションやガイドラインが整備されることでユーザーは何が許され、何が禁止されているのかを明確に理解できます。特に子どもや若者など社会的弱者を守るためのガイドラインが必要といえるでしょう。ガイドラインの整備により、ユーザー間のトラブルを未然に防ぎ、SNSの健全な利用が促進されます。

また、企業でSNSを運用する場合は、自社用のSNS運用ガイドラインの作成が必要。社外向けの運用ポリシーや、コミュニティガイドライン、社内向けの運用ガイドラインなどを作成しましょう。

ガイドラインを作成することで、運用担当者が代わっても一定の投稿クオリティを保て、炎上の防止にもつながります。

SNSプラットフォーム自体の社会的責任

SNSプラットフォーム自体が積極的に安全にSNSを使えるよう整備していく社会的責任を負っており、SNS人口が増加している現代においてその責任はさらに重くなっています。

プライバシー保護、不適切なコンテンツの管理、ユーザーのメンタルヘルスへの配慮など多岐にわたる責任を果たすための措置を講じる必要があります。

加えてフェイクニュースの拡散を防ぐための技術的な対策や、ユーザー教育の支援などを通じてより安全で信頼性の高いサービス提供を目指すことが重要です。

専用リスク管理ツールの使用

SNSのリスク管理には、専用ツールの活用が効果的です。アルゴリズムやAIを活用して不適切な投稿を排除する技術の開発が進められており、うまく活用すれば必要な情報だけを閲覧できます。

また、専用ツールを使えばコンテンツの監視や分析を通じて炎上の潜在的なリスクを早期に特定し、適切な対策を講じることができます。

SNSにおけるリスクを最小限に抑え、安全に運用したい場合は導入を検討しましょう。

企業のSNS問題対策にmimamornの活用がおすすめ

企業のSNS問題対策には、「ミマモルン -Mimamorn-」の活用がおすすめです。 

「ミマモルン -Mimamorn-」は、AIを活用した常時モニタリングツールで、事前登録した炎上リスクのあるキーワードを24時間365日監視します。XやInstagramなどのSNSだけでなく、ニュースサイト、ECサイトなど膨大なメディアを監視可能です。

また、リスク発見時の解決コンサルティングがつくので、リスクを検知するだけでなく、具体的にリスクに対して打つべき対策を支援してもらえます。

月々5万円からと格安でSNSだけでなく、オンライン上の炎上や誹謗中傷の対策が可能なので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

主要なSNSとのその特徴

主要なSNSとその特徴について解説します。各SNSでユーザー層や、機能などが異なります。これからSNSの使用を検討している場合は、目的に合ったプラットフォームを選びましょう。

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)は、テキストベースの短文投稿型のSNS。文字制限があり、情報を簡潔に伝えたい場合に適しています。リツイート機能があるため、拡散力が高く、広く情報を拡散しやすい反面、炎上や誤情報の拡散リスクが高い点には注意が必要です。

また、リアルタイム性も高いため、特にニュースやトレンド情報の取得に適しています。匿名性が高く、幅広い世代のユーザーがいるので、意見交換を自由に行いやすい点もメリットです。

Instagram

Instagramは、写真や動画を中心としたビジュアルコミュニケーションに特化したSNS。世界的にユーザーが多く、特に若年層のユーザーが多い点が特徴です。ハッシュタグを活用した情報検索や、リアルタイムの日常を共有できるストーリー機能など機能も豊富です。

ブランドやインフルエンサーによるプロモーション活動も盛んで、インスタグラム上で商品を購入できる機能や、サービスを予約できる機能などがあり、購買までのスムーズな導線を設定しやすい点も魅力です。

Tiktok

TikTokは、短尺動画をシェアするSNSプラットフォームで、特に10〜20代の若年層ユーザーの割合が多い点が特徴です。

ユーザーは音楽に合わせてダンスやパフォーマンスを投稿し、エンタメ中心のコンテンツが多く投稿されています。おすすめ機能により、ユーザーの興味に応じた動画が表示されるため、テンポよくコンテンツを楽しむことができます。

企業やクリエイターにとっては、トレンドを押さえたマーケティングが重要です。

Mixchannel

Mixchannel(ミクチャ)は、ライブ配信とショートムービーの投稿を中心としたSNSです。

特に10代のユーザーに支持されており、雑談、歌、ゲーム実況など多様なコンテンツが配信されています。コメントや投げ銭機能があり、配信者と視聴者の双方向のコミュニケーションが可能です。

スマートフォン1つで手軽に配信でき、一般ユーザーでも参加しやすい環境が整っている点が魅力です。

LINE

LINEは、日本発のSNSで、メッセージの送信や音声通話が手軽にできる点が特徴です。

国内ユーザー数は9,500万人を超えており、SNSという感覚ではなく、日常的なコミュニケーションツールとして広く利用されています。1対1のチャットやグループチャットのほか、オープンチャット、LINE VOOMなどSNSの要素も持ち合わせており、情報共有や交流の場としても機能しています。

配信機能を搭載した企業の公式アカウントの構築なども可能で、顧客を育成するマーケティングツールとしても活用できます。

SNSのメリット

SNSの課題やデメリットについて解説してきましたが、メリットが多いのも事実。個人、企業問わずさまざまな可能性を広げられるツールといえるでしょう。

デメリットを理解したうえで正しく活用しましょう。

リアルタイム性が高く、フレッシュな情報を得られる

SNSは、リアルタイムで情報を取得できる点が大きなメリットです。

ニュースやイベント情報はもちろん、個人の近況やトレンドも瞬時にキャッチできます。ユーザーは常に最新の情報を手に入れられ、迅速な意思決定や行動が可能になります。特に速報性が求められる状況では、SNSの即時性が大いに役立ちます。

情報の鮮度が高いことから、時代の変化に敏感なビジネスや個人にとって欠かせないツールといえるでしょう。

グローバルなコミュニケーションが可能

SNSは、日本にとどまらず国境を越え、海外のユーザーとも交流できます。

言語や文化の壁を超えて世界中の人々と繋がることができるため、異文化交流や国際的なネットワークの構築が可能です。グローバルなコミュニケーションを通じてユーザーは多様な視点を得ることができます。

ビジネスにおいても、海外市場へのアクセスが容易になり、グローバルなビジネス展開を支援する強力なツールとなります。

ビジネスやマーケティングツールとして活用できる

SNSは、ビジネスやマーケティングの強力なツールとしても活用されています。

企業はSNSを通じてブランド認知を高め、顧客との直接的なコミュニケーションを図ることができます。また、ターゲット層に向けた広告配信やキャンペーンの展開が可能で、費用対効果の高いプロモーションを実現します。

さらに、SNS上での顧客の声を活用した商品開発やサービス改善にも役立ち、ビジネスの成長を促進します。

まとめ

SNSはリアルタイム性が高く、フレッシュな情報を得られる、グローバルなコミュニケーションに役立てられるなど個人や、企業の可能性を広げてくれる有用なツールです。

一方で、リテラシーが不足していると炎上や個人情報の流出などの被害に合うリスクも孕んでおり、使い方には注意が必要です。

気軽に使用できるSNSだからこそ、リテラシーを高め、企業で運用する場合は専用ツールなどをうまく活用しながら正しく安全に運用していく必要がるといえるでしょう。

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