最終更新日 2023.06.30
「逆SEO対策は自分でも行える?」
「逆SEO対策のNG施策とは?」
「逆SEO対策以外の施策とは?」
近年、誹謗中傷や風評被害などによる風評被害によって、事業に大きなダメージを受ける企業が増えている状況です。
そのため、逆SEO対策の実施を検討している企業も多いでしょう。
逆SEOを実施するためには専門的なスキルが必要になるため、逆SEO業者に依頼するのが一般的です。
しかし、予算の都合や会社の方針などによっては、自社での実施を慣行するケースもあるかと思います。
そこで今回は、逆SEOを自分で行う場合に実施できる7つの施策をご紹介します。
また、NG施策や逆SEO以外の施策もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
逆SEO対策とは
逆SEO対策とは、どのような施策なのでしょう。
ここでは、逆SEOの目的と仕組みについてご紹介します。
逆SEO対策の目的
逆SEOとは、誹謗中傷や風評被害の原因となる特定ネガティブサイトの検索順位を相対的に下げることを目的とする施策のことです。
企業の誹謗中傷を目的としたネガティブサイトの検索順位を下げることにより、ユーザーに見られる機会を減少させるために行われます。
逆SEOは特定キーワードで検索された結果を意図的に操作することが含まれるため、一般的なSEO対策とは異なります。
また、逆SEOの実施方法によっては、検索エンジンや競合企業などに「不正である」と判断される場合もあるため注意が必要です。
https://effectual.co.jp/sorila/blog/reverse-seo-emeasures/
逆SEO対策の仕組み
対象となるWebサイトの検索エンジン上における評価を下げることによって、検索順位が下がる仕組みを利用したものが逆SEO対策です。
対象となるネガティブサイト以外のWebサイトの順位を上げることにより、相対的に検索順位を下げることにつながります。
検索順位が11位以下のWebサイトは、ユーザー閲覧数が大幅に減少します。
Chitikaの「検索エンジンでのクリック分布」に関する調査では、検索順位が1位のWebサイトのクリック率が33%であることに対し、10位以下のWebサイトのクリック率は1%以下という結果が出ています。
参考:Poll the People/Value Of #1 Position On Google For Traffic [2022]
自分で行う逆SEO対策の施策7選
一言で逆SEO対策といっても、施策には多くの種類があります。
そのため、自社の課題解決につながるものを精査し、最適なものからはじめるべきでしょう。
ここでは、自分で行う7つの逆SEO対策をご紹介します。
1.内部SEO
内部SEOとは、Webサイトの内部要素を整備・改善し、検索順位の向上を図る施策です。
検索エンジンに対してサイトの内容が正しく伝えやすくなるため、評価が高くなり検索順位が上昇する効果を期待できます。
内部SEOの事例としては、HTMLタグの記述や内部リンクの構造、表示速度の改善施策などが一般的です。
具体的には、以下のような施策が挙げられます。
- 分かりやすいURLに変更する
- ディレクトリ構造を簡素化にする
- パンくずリストで構造を明確にする
- ナビゲーションはできるだけテキストにする
- 必要のないページはクローラーに見せない
- URLを正規化することにより重複ページをなくす
- リンク切れをチェックする
- 表示スピードを上げる
このように、内部SEOは実施すべきことが多いうえに、効果に応じて各施策の調整も必要です。
したがって、自分ですべて実施する場合、スキル的にも工数的にも重くなることが予想されます。
2.外部SEO
外部SEOとは、Webサイトの外部からのリンクを増やすことによって、検索エンジンの評価を上げる施策です。
代表的な外部SEO施策として、以下のような方法が挙げられます。
- ブログやSNSなどを活用して、自社Webサイトへ誘導
- 自社Webサイトに対してリンクを貼ってもらう
- Webサイト内でコンテンツを共有する
外部SEOを実施することによって、以下のような効果が期待できます。
- Webサイトの被リンク数が増えるため、検索エンジンの評価が上がり、検索結果で上位表示される可能性が高まる
- 外部からのリンクが多いほど、Webサイトの信頼性が高まるため、ユーザーからの信頼度も高くなる
- 検索エンジンからのアクセス数が増えることにより、ビジネスにとって有益な効果が期待できる
ただし、被リンク数だけを増やすことに注力すると、手法によってはペナルティを受ける可能性もあるため、適切な施策を判断して実施できる専門業者へ依頼するのが得策です。
3.コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、Webサイト内のコンテンツを最適化することによって、検索エンジンの評価を上げる施策です。
なお、コンテンツSEOの具体的な方法は、以下の通りです。
- コンテンツの質を向上させる
- キーワードを適切に配置する
- メタデータを適切に設定する
コンテンツSEOを実施することにより、以下のような効果が期待できます。
- Webサイト内のコンテンツが検索エンジンに評価され、検索結果で上位表示される可能性が高まる
- Webサイト内のコンテンツが充実している場合、ユーザーからの信頼度が高くなる
- 上記と同様の理由により、ユーザーのリピート率が高くなる
コンテンツSEOによって、ウェブサイト内のコンテンツが評価され、検索結果で上位表示されるようになります。
ただし、キーワードスタッフィング(Webページにキーワードや数字を詰め込むことによって検索結果の上位に表示させる施策)やメタデータの不正利用など、不正な手法を用いた場合はペナルティを受ける可能性もあるため注意が必要です。
また、良質なコンテンツを大量生産する場合、内製で実施できる量には限界があるでしょう。
4.Webサイトの複数作成
対象となるWebサイトより上位表示するページを大量作成し、相対的に順位を落とす方法もあります。
良質なWebサイトを複数作成し、検索エンジンの評価を高めることができれば、自社に関する誹謗中傷や悪評の書かれたWebサイトの順位を下げることが可能です。
検索エンジンから高評価を得るWebサイトを多く作成するためには、SEOのノウハウが豊富に必要なことに加え、多くの制作・運用工数がかかります。
そのため、自分だけで実現するのは現実的とはいえないでしょう。
5.SNSアカウントの作成・運用
SNSアカウントの作成・運用も、逆SEOにおける施策の1つです。
近年、検索エンジンにおいてSNSの投稿内容が上位表示されることも増えたため、質の良い投稿を継続することによって逆SEOの効果が期待できます。
Webサイトの大量作成は工数がかかるため、自分で逆SEO対策を行う場合は、SNSの活用もおすすめです。
例えば自社サイトに対する悪評がある場合、Twitter、Facebook、Instagramのアカウントを作成して自社サイトの良さや取り組みなどを発信することにより、検索上位に表示されるネガティブサイトよりも自社サイトが上位に表示されるようになることがあります。
また、これらを相互にリンクさせ、連携させることも大切です。
ただし、SNSアカウントを作成するだけでは効果が期待できないため、適切なコンテンツを発信し、アカウントを育てる必要があります。
SNSの運用・育成には多くの工数がかかるため、自分だけで実施するのは非常に骨が折れるでしょう。
6.ブログの開設・運用
アメブロなどを活用してブログを開設し、優良な記事を投稿することも逆SEOの施策としては有効です。
ブログを定期的に更新することによって、検索エンジンからの評価が高まり、検索結果に表示されやすくなります。
ブログ内で企業の情報発信や商品・サービス紹介などを行うことにより、検索結果に表示されるコンテンツを増やすことが可能です。
また、ブログ内にキーワードを含めることで、検索エンジンからの評価が高まり、検索結果に表示されやすくなります。
その結果、自社サイトへのアクセス数が増加する可能性もあるでしょう。
ただし、ユーザーの支持を集める質の高いブログを運営するためには、高いスキルが必要です。
継続的に実施する必要もあるため、やはり自分だけで実施するのはハードルが高いでしょう。
7.YouTubeチャンネルの開設・運用
YouTubeチャンネルの開設・運用も1つの方法です。
企業の情報発信や商品・サービス紹介などを行ったり、YouTubeチャンネル内にキーワードを含めたりすることによって、検索エンジンからの評価が高まり上位に表示されやすくなります。
またYouTubeチャンネル内に、企業の情報発信や商品・サービス紹介などを行うことで、検索結果に表示されるコンテンツを増やすこともできます。
動画作成リストを作成し、他メディアと相互リンクすることで、さらなる逆SEO効果も期待できるでしょう。
しかし、YouTube動画を作成するためには、動画作成のノウハウはもちろん、撮影機材なども必要です。
初期投資とランニングに多くのコストも必要なため、やはり専門の業者へ依頼するのが得策だといえます。
絶対にやってはいけない自分で行う逆SEO対策
逆SEOの中には、実施することによって逆効果な施策も存在します。
ここでは、絶対にやってはいけない自分で行う逆SEO対策について確認しておきましょう。
コピーサイトの作成
コピーサイトを作成することは、逆SEO対策以前に著作権侵害にあたる可能性があるため、手法としてはNGです。
また、コピーサイトは重複サイトとしてGoogleのガイドラインに抵触する行為のため、検索順位を下げる原因にもなります。
したがって、コピーサイトの作成は避けるべきです。
不正な被リンクの設置
不正な被リンクの設置もNGです。
自社サイトに不正なリンクを設置することによって、Googleが自社サイトをスパムサイトと判断し、検索順位を下げる可能性があるためです。
そのため、自社サイトに不自然な被リンクを設置しないよう注意する必要があります。
またコピーサイトを大量に作成し、該当ページに大量の被リンクを貼って評価を下げる方法もありますが、こちらもNGです。
前述の通り、Googleのガイドラインによって禁止されています。
対象サイトがスパムサイトと認識された場合は、検索順位を下げられますが、自社サイトの検索順位も下がる可能性があるためおすすめはできません。
ウイルスなどによる攻撃
対象となるWebサイトをウイルスなどで攻撃することも、やってはいけない逆SEOの施策です。
そもそも、ウイルスなどのサイバー攻撃は違法のため、実施した場合、被害を受けた企業から訴えられ刑事罰などに問われる可能性もあるでしょう。
逆SEO対策以外の自分で行えるネガティブサイト対策
ネガティブサイト対策は、逆SEOだけではありません。
ここでは、逆SEO以外の自分で行えるネガティブサイト対策を4つご紹介します。
サイト運営会社への削除依頼
自社にとってネガティブな情報やコンテンツが掲載されている場合には、サイト運営会社に対して、削除依頼ができます。
WebサイトやSNSの運営会社が特定できている場合は、直接連絡して削除依頼をすることによって対応してもらえる可能性があるでしょう。
削除請求の方法としては、サイトの管理者やプロバイダに依頼書を郵送する方法や、SNSの場合、ネガティブ情報の発信者に対して書き込みの削除の可否を尋ねる方法などがあります。
Googleへの削除申請
Googleに対して、自社にとってネガティブな情報を掲載するサイトの削除申請を実施することも可能です。
専用のフォームから削除申請を行うことにより、ネガティブサイトを削除してもらえる可能性があります。
ただし削除可否については、Google側の判断にゆだねられるため、必ず削除してもらえる保証はありません。
また、自社にとってはネガティブな情報の場合でも、客観的な顧客の評価であるような場合は、削除してもらえない可能性が高いでしょう。
弁護士への相談
ネガティブサイトの運営会社に削除申請をお願いしても対応してもらえない場合や、相手を特定できない場合には、弁護士へ依頼することで解決することもあります。
弁護士がサイト運営会社に対して発信者情報開示請求を行うことによって、ネガティブな情報を削除してくれる可能性は高くなる点がメリットです。
またSNSなどで投稿者が特定できない場合も、発信者情報開示請求を行うことでIPアドレスを特定したり、プロバイダを特定したりできます。
また弁護士が交渉することによって、サイト運営会社も削除請求に応じやすくなるでしょう。
ただし、弁護士に依頼して発信者情報開示請求を行う場合には、多くの時間とコストがかかる点に注意が必要です。
弁護士ができる誹謗中傷対策については、以下記事の内容もあわせてご確認ください。
https://effectual.co.jp/sorila/blog/reverse-seo-lawyer/
警察への相談
ネガティブサイトの影響によって、甚大なダメージを受けている場合や、内容があまりにも酷い場合には、警察への相談も視野に入れる必要があります。
スクリーンショットなどの証拠を十分に集めたうえで相談することにより、相手側を罪に問える可能性があるでしょう。
なお、誹謗中傷対策としての警察への相談については、以下の記事も参考にしてみてください。
https://effectual.co.jp/sorila/blog/harmful-rumours-report/
自分で行う逆SEO対策は大変かつリスクがあるためプロへの相談が得策
自分で行う逆SEOの施策には、以下のようなものがあります。
- 内部SEO
- 外部SEO
- コンテンツSEO
- Webサイトの複数作成
- SNSアカウントの作成・運用
- ブログの開設・運用
- YouTubeチャンネルの開設・運用
これらの逆SEOは自分でも実施できますが、プロに相談したほうがペナルティのリスクが低く、かつ効果も期待できるのでおすすめです。
また、逆SEOは効果が出るまでに一定の期間が必要なため、社内リソースが少ない場合には、継続的な実施が困難でしょう。
エフェクチュアルは、多くの企業で逆SEOを実施した実績があります。
以下のようなサービスを提供することによって、企業の風評被害を抑制することが可能です。
●オンライン評判管理対策
、誹謗中傷サイトの検索エンジンの上位表示を防ぐほか、ネガティブキーワードを発見して対策を行います。
●ミマモルン
Web上の文章について、特定キーワードが発生していないか自動監視するサービスです。
Google検索・Twitter・Facebookなど、膨大な数のメディアを対象にAIシステムで検知します。
逆SEO対策の実施を検討する際には、ぜひエフェクチュアルへ気軽にご相談ください。